2019.8.12〜8.16
東北(仙台、三陸海岸、十和田湖)
 自分の大好きな地域の1つである三陸地方ですが、2011年の東日本大震災の津波で大きな被害を受け、あまりにも大きな被害だったので
震災後に行くことを躊躇っていましたが、震災から8年が経ち被災地の今を見てみたいと思い、三陸地方の被災地を中心とした東北地方を
旅したくなり今回の旅行に至りました。
また、楽天イーグルスが誕生して2年目の2006年以来13年ぶりに仙台へ行き、その頃よりも客席数が大幅に増えた『楽天生命パーク宮城』
での野球観戦、バスの時間の都合が27年前の1992年に行った時はゆっくり観れなかった龍泉洞へ行くことも目的の1つでした。
そして当初はどこへ行くか決まっていなかった5日目は、まだ一度も行ったことがなくて行ってみたいと思っていた十和田湖をレンタカーで
一周することにしました。

1日目・8月12日(月)
自宅−長野−大宮−仙台(仙台城跡、仙台市博物館、楽天生命パーク宮城)


 最寄り駅発6:39篠ノ井線下り普通列車に乗り8:05に長野に着き、8:24の北陸新幹線『あさま』610号の自由席で大宮へ。
お盆とはいえ、長野始発で停車駅の多い『あさま』に長野から乗車する人はそれほど多くないと見て自由席にしたのですが、読み通り車内は
ガラガラ状態でした。途中駅からそれなりに乗車してきましたが、それでもまだかなり空席が目立ちました。
9:46に大宮に到着。大宮では乗り換え時間が40分もあります。これは眠ってしまった場合の乗り過ごし防止のため、仙台終着の列車に
拘ったからです。大宮駅の改札内コンコースやホームで時間を潰し、10:26発の『やまびこ』133号の指定席に乗車。私は鉄道好きですが
車両の〇〇系というのは全く分からないのですが、この車両は古い車両で最近の一般的な新幹線の車両と比べ座席の前後間隔が狭く、
自動ドア上にある電光掲示板もかなり小さかったです。
車内で大宮駅で買った駅弁(チキン弁当)を食べ、12:04に仙台に到着。

 13年ぶりに仙台駅に降り立って「仙台駅前ってこんなに殺風景だっけ?」と思いました。駅前にあった比較的高いビルが解体されたのか、
名古屋駅前を見慣れているのでそう感じただけなのかもしれませんが、仙台の駅前にはもっと大きなビルが沢山あったようなイメージが
あったのですが。それでも、駅を出てすぐ右側にパルコが出来ていて、仙台駅前の発展も感じました。
駅のコインロッカーに荷物を入れようとすると全て埋まっていたため、駅から徒歩8分(公式ホームページによる情報)のこの日泊まるホテル
のフロントに荷物を預けることに。荷物をホテルに預けた後、地下鉄仙台駅から東西線に乗車。東西線は開通してまだ数年の新しい路線
で駅も車両もとても綺麗でした。地下鉄としてはかなり短い4両編成で名古屋の上飯田線みたいだと思いました。
仙台城跡へ行くため、仙台から3駅先の国際センター駅へ。

国際センター駅

この国際センター駅は直前の広瀬川を渡る箇所で一旦地上に出ますが、渡り終えるとまたすぐに地下になって国際センター駅になります。
という事を後日ネットで調べて知ったのですが、再び地下に入って間もない所にある駅なのでホームが地下にあるとは思わず、ホーム全体
が大きな屋根で覆われた地上駅だと思っていました。

 国際センター駅から仙台市博物館の前を通り、そこから坂を上り徒歩15分ほどで仙台城跡に到着。

仙台城の石垣

仙台に来たのは13年ぶりとはいえ、仙台では高校時代の駅での野宿も含め何度も宿泊しているのですが、仙台のシンボルともいえる
仙台城跡に来たのは今回が初めてなのです。そういえば、旅情報誌などでは『仙台城跡』となっていましたが、以前は『青葉城跡』という呼称
が一般的だったような気がします。いつから『仙台城跡』に変わってしまったのだろうか?
仙台を代表する観光地ということで駐車場待ちをする車で渋滞し、城内も観光客でそれなりに賑わっていました。

伊達政宗像と仙台市中心部方面


仙台市中心部


伊達政宗像


仙台大観音

 仙台城跡を後にして、帰りに仙台市博物館へ寄って行きました。仙台市博物館は伊達政宗などの資料が展示されている博物館です。
歴史好きで伊達政宗に多少興味があったということもありますが、暑かったので室内で涼みたいと思っていたので博物館に寄ることにしまし
た。
館内を見学した後、地下鉄で仙台駅へ戻り、駅弁を購入してからホテルでチェックインを済ませ、駅弁を食べて少し休んでから歩いて楽天
生命パーク宮城を目指しました。途中、駅の西口(正面)から東口へ抜ける地下道の場所が分からず少し迷った末に何とか東口へ出て、
17時過ぎに楽天生命パークに到着。スタジアム前の敷地内では色んなイベントが行われていてとても賑わっていました。
この試合のチケットは一般のプレイガイドでは予約できず、楽天の専用サイトからネット予約するしかないのですが、予約した時のバーコード
(もしくは予約番号)でチケットを発券する発券所の場所がよく分からなくて係員に聞いて何とか発券できました。
そしてスタジアム内へ。13年前に来た時よりも座席数がかなり増えていて、当時は確か2万3千人くらいしか収容できなかったのが今は3万人
ちょっと収容できるとのことです。また、レフトスタンドの奥には観覧車やメリーゴーランドがあり、メジャーのスタジアムをかなり意識したスタ
ジアムです。


ただ、元々の『宮城球場』を増改築した球場なのでスタンドからトイレや売店へ繋がる階段が古くて狭かったり、照明が老朽化していたりと
新旧が入り乱れた球場です。
この日の試合は楽天vsオリックスで観客数は約2万8千人でほぼ満員の状態でした。試合途中、笹かまぼこで有名な阿部蒲鉾店の売店で
かまぼこをアメリカンドッグの衣で包んで揚げた『ひょうたん揚げ』などを買おうとしたのですが、この球場は完全キャッシュレスで現金が使え
ず、買い物をするには楽天のカードが必要だとか。カードをレンタルしていて買えはしたものの、来場者に楽天カードの使用を強要するよう
な仕組みや現金が使えないという不便さに疑問を感じました。
試合の方は延長戦になり、10回裏にランナー1塁から楽天のルーキー渡邊選手のタイムリーヒットで楽天がサヨナラ勝ちし、プロ野球の試合
では初めて生でサヨナラゲームを観ました。
13年前に来た時はまだ楽天イーグルスが誕生して2年目で「地元に出来た球団だからとりあえず応援しておこう」的なファンが多く感じました
が、球団誕生から14年目となりもうすっかり仙台の街に強く根付いている印象を受けました。また、当初は人口100万人ちょっとで周辺に
それほど人口の多い都市の無い仙台ではプロ野球チームの運営は厳しいのではと思っていましたが、プロ野球チームを抱えるのに無理の
ない規模の都市だという認識に変わりました。これだったら人口100万人に満たない新潟や静岡辺りでも望みがあると思いました。

 帰りに夜の街を散策したいとも思っていましたが、疲れていて早く休みたい気持ちが強かったので断念し、コンビニで翌朝の朝食を買って
からホテルに戻りました。

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