2日目・12月28日(木)
米子−境港−米子−鳥取−鳥取砂丘−網代(浦富海岸)−鳥取

 米子駅前のホテルを6時頃にチェックアウトし米子駅へ。これから6:23発の境線の列車に乗って境港まで往復してくるので、
米子駅のコインロッカーに荷物を入れるのですが、その前に改札口上の電光掲示板で番線を確認しようとしたら、6:23の境港
行きの列車が表示されてないではないか! 何で?と思いながら駅の中に貼ってある路線別の時刻表で確認してみると、
6:23発の列車は土曜休日に運転される列車だったのです。(この日は木曜日で平日ダイヤ)
旅行の計画を立てる際、その事に全く気付かなかったのです。というのは、平日ダイヤと休日ダイヤが別々に掲載されている
路線なんて大都市の周辺だけだと思っていたので、まさか境線のような大都市から離れた路線の時刻が平日と休日で別々
に掲載されているなんて考えもしなかったのです。
駅の待合室で持参した時刻表を見てこの日の計画を立て直し、次の7:00発の境港行きに乗り、境港到着後1時間ちょっと後
の列車で折り返し、米子からは当初の予定通りの時間の列車で移動することに。そうなると境港からの帰りの米子での乗り
換え時間にそれほど余裕がなく、もし列車に遅れが出た場合には米子駅でコインロッカーの荷物を出してから乗り換えること
が出来なくなるかもしれないので、短時間ではあるけど境港駅のコインロッカーを使うことにしました。

 6:45頃境線のホームへ。するとやってきた列車は2両編成の妖怪列車で、自分は後ろ側の目玉おやじ列車の車両に乗りま
した。
7:00に出発し、途中米子空港駅到着時には左側に滑走路から離陸する瞬間の飛行機も見えました。
7:48に終点の境港に到着。境港まで来たのは初めてです。境港での滞在時間は1時間9分だけですが、駅のコインロッカーに
荷物を入れ、身軽な状態で街を散策しました。


本当は店が営業していてある程度賑わっている状態の『水木しげるロード』を散策したかったのですが、どうしてもこの時間帯
にしか予定を組み込めませんでした。それでも水木しげるロードの雰囲気はある程度味わうことが出来たと思います。
水木しげるロードを一通り見てから境水道大橋を見るために、通りから北へ少し行った所にある境水道へ。境水道の岸壁
には多くの漁船(?)が停泊していて、橋全体が見渡せるスポットというのがこの付近では見当たりませんでした。

 境港駅に戻ってコインロッカーから荷物を出し、8:57発の米子行きの列車に乗車。この列車は妖怪列車ではありませんで
した。
9:42に米子に到着。鳥取行きの特急『スーパーまつかぜ』6号は9:50発で8分の時間があり、スーパーまつかぜの到着ホーム
でもある1番線には駅弁を売っている売店がガラス張りになっている場所があり、そこから駅弁が買えると思い行ってみたけ
どただガラス張りになっているだけでそこからでは買えないようだったので(もしかしたら買えたのかもしれないが)、一旦改札
を出て時間が無かったこともあるがどうしても1つには絞り切れず駅弁を2個購入。9:50発の鳥取行き『スーパーまつかぜ』6号
に乗り、その車内で2個の駅弁を食べました。
10:58に終点の鳥取に到着。腹がいっぱいの状態で駅弁を1つ買い(帰りだと残っているか分からないので)、その駅弁を
バッグと共にコインロッカーに入れてから駅前のバスターミナルへ。ちなみにこの駅弁の賞味期限はこの日の15時になって
いて、これから鳥取砂丘と浦富海岸へ行って戻って来るのは18時過ぎなので、賞味期限は過ぎてしまうなと思った。

 鳥取駅バスターミナルから11:30発の鳥取砂丘行きのバスに乗り、11:52に鳥取砂丘に到着。この日の鳥取市の天気予報
は1日中曇りや雨でしたが、砂丘に到着した直後は青空も見えました。
砂丘の高くなっている丘の部分まで行き、写真を撮りながらその手前の池の周りを大きく一周しました。丘の上までは多くの
観光客が行きますが、池の向こう側まで行く観光客はほとんどいなくて、「こっちから見る風景も凄いのに何でみんなこっち
まで来ないんだろ?」と思いました。






池と丘の間には急な斜面があり、そこを登っている人もいました。
池を一周して砂丘会館(バス停の方)に戻る時に雨が降り出してきたので急ぎ気味に歩きました。砂丘会館ではお土産を買
い、それを自宅へ発送しました。今回の旅行は鳥取と岡山(+城崎温泉と名古屋)ですが、メインはあくまでも鳥取であり鳥取
のお土産を買って帰りたいのですが、旅はあと2日あり鳥取のお土産を持って移動するのは大変という事で発送しました。

 砂丘会館を後にして、そこから徒歩数分ほどの所にある砂の美術館へ。砂の美術館とは砂を固めて作った砂像が展示され
ている美術館で1年毎に展示内容が変わり、今季(2017年度)のテーマはアメリカでした。砂像は主に屋内ですが、野外に
展示されている作品もあります。でもこの時は雨が降っていたこともあり、野外の方にはほとんど人が居ませんでした。



 砂の美術館には40分ほど滞在し、砂の美術館から徒歩数分の県道沿いにある砂丘東口バス停へ。雨の中、屋根付きの
バス停の待合室で十数分待ち、14:25発の岩井温泉行のバスに乗車し、14:47に網代バス停で下車。網代は山陰海岸国立
公園の景勝地・浦富海岸の拠点のような場所で、浦富海岸自然探勝路の最寄りのバス停でもあるのですが、網代で降りた
観光客は自分1人だけでした。時間的に少し遅いという事や遊覧船も運休しているオフシーズンという事もあるかもしれません
が。ちなみにここには三脚も持ってきていて海に沈む夕日の写真を撮りたいと思っていたのですが、この天気ではほぼ絶望
的な状況でした。網代に着く頃には雨こそ止んでいましたが厚い雲に覆われ太陽は見えませんでした。
手袋もはめて完全防備で自然探勝路へ。浦富海岸自然探勝路はリアス式海岸の海岸沿いに続く約3kmにも及ぶ遊歩道で、
片道2時間ほどかかるそうですが、時間的にそこまでの余裕はないのでおよそ中間点くらいの鴨ヶ磯まで往復してこようと考え
ていました。
自然探勝路へ入ってすぐの所で地元の人と思われる1人の男性(おじさん)とすれ違いましたが、その後この自然探勝路の
散策中に人と会うことは一度もありませんでした。自然探勝路は全体的にもう少しなだらかな道を想像していたのですが、
高低差のあるちょっとした登山道のような道で、でも見応えもあって歩いていて楽しかったです。10分ほど歩くと「ゴー」みたい
な物凄い音が聞こえてきました。その音は波の音で、展望スペースのようになった場所からよく見えました。この日はいかに
も冬の日本海という感じで海が荒れていて、静かで穏やかな海もいいけど荒々しい海も迫力があっていいなと思いました。
ところでこの展望スペースに来るには小さな山を1つ超えて探勝路のスタート地点から10分ほどかかって来たのですが、この
すぐ反対側に民家があって驚きました。バス停方面からこの辺りの民家へ行くには探勝路を通らず民家の間の細い道を通っ
て行くのだと思いますが、登山道のような山道を10分くらい歩いて辿り着いた“秘境”のすぐ反対側に民家があるという事が
少し衝撃的でした。

探勝路は展望スペースから更に高い所に上がり、東側の海も見える展望スペースがありました。ここは恐らく『網代展望台』
という所だと思います(ネットで調べた)。この時に少しだけ雨が降ってきましたが、その後雨に降られることはありませんでし
た。



網代展望台からもう少し行った所から網代の町並みが見渡せる場所がありました。こういう漁村的な感じの町って何かいい
な〜と思いました。

それからしばらく海のあまり見えない山道を歩くとベンチのある展望スペース『網代休憩所』がありました。この辺りの波もまた
迫力がありました。

網代休憩所から少し行くと岩に穴があいた『水尻洞門』がありました。穴のあいた岩は最初の網代展望台の所にもありました
が、こっちの方が洞窟感が出ていて「おおっ!!」と思いました。この付近までは車の通れる県道から遊歩道で繋がっていて、
距離的には徒歩10分ほどで県道に出られるものと思われます。少し県道側に入った所にはトイレも設置されていました。



水尻洞門から5分ほど行った所が鴨ヶ磯でした。探勝路の中間より少し来たくらいの地点だと思いますが、普通に歩くだけなら
探勝路の入り口から30〜40分ほどで来れたと思います。写真を撮ったり景色を見ながらだったりツイッターにツイートしながら
だったのでここまで来るのには1時間以上かかりましたが。
鴨ヶ磯では探勝路が砂浜の中を通っているのですが、その砂浜を通って海沿いの岩の岸壁に作られた遊歩道まで行って
写真を撮っていると、途中で結構大きな波が来て遊歩道と砂浜の境目の所まで1分間くらい海水が引かなくて、元来た道を
引き返せなくなるのではと少し焦りましたが、波が引いて通れるようになったので安心しました。
時刻は16時を過ぎ薄っすらと暗くなってきたので少し急ぎ足で戻りました。この天気では夕日は見えそうもないので海に沈む
夕日の写真の撮影は諦め、明日の天気予報では岡山地方は1日中オール晴れマークだったので、海に沈む夕日の写真は
明日の鷲羽山(瀬戸大橋と夕日の展望スポット)に託すことにしました。
戻る途中、探勝路で一番最初に寄った網代展望台付近を通ると、薄暗い中に海の白い波がよく映えて幻想的な光景でした。



 17時頃に探勝路の入り口の所まで戻ってきて、網代バス停から17:25発の鳥取駅行きのバスに乗り、18:07に鳥取駅前に
到着。ホテルへ行く前に、駅前にある鳥取市唯一のデパート・大丸がどんな感じなのか気になったので店内をザッと見てきま
した。というのは、鳥取というのは日本一人口の少ない県でその最大の都市で県庁所在地である鳥取市のデパートの雰囲気
や賑わい具合がどんな感じなのか気になったからです。そしてデパートの中を見た感想ですが、決して大きなデパートでは
ないけどそれなりに活気はあるという印象でした。
駅のロッカーから荷物を出してから鳥取駅南側(裏側)のホテルにチェックインし、15時で賞味期限が切れている駅弁(砂丘へ
行く前に買ったやつ)を食べ、少し休んでから夕食を食べに外へ出ました。前日の米子では海鮮居酒屋で夕食を食べたため
高上がりの夕食になってしまったので、今日は居酒屋以外で地元産の海鮮料理が食べれる店を探したのですが、居酒屋
以外で見つからず、この日の夕食も海鮮居酒屋で食べることに。鳥取名産のモサエビを頼もうとしたらもう品切れとの事で
(まだ8時前なのに?)、次に長野県ではなかなか食べることの出来ないハタハタを頼もうとしたらこれも品切れとの事で、
寒ブリ丼やサイコロステーキなどを頼み、昨日の米子よりも高くなってしまいました。ちなみに昨日は1日肉類を全く食べてなく
て、この日もこの時間まで肉類を食べてなかったので、一昨日の会社の忘年会の時以来丸2日ぶりに肉を食べたことになりま
す。
居酒屋を出て、以前当時日本で唯一スターバックスが進出してなかった鳥取県の平井知事の「スタバは無いけど大きな砂場
はある」という発言をきっかけに誕生した『すなば珈琲』を見てからホテルに戻りました。

3日目へ