2014.12.29,30 愛媛(松山、宇和島、佐田岬半島) |
元々、1泊2日で名古屋へ行く予定だった2014年の年末ですが、十数年前に愛媛県内で撮影した、みかん畑と 海をバックにした列車の写真が見つかり、それをmixiに投稿して「今度はみかんのシーズンにこの場所へ行って 撮影したい」とつぶやいたところ、だったら年末に名古屋から足を伸ばして行ってみればいいじゃないか!という事 になり、12月28〜30日まで名古屋と愛媛へ行くことになりました。 尚、28日の名古屋の事に関してはこちらには載せません。 |
1日目・12月28日(日) 自宅−中津川−名古屋(有松、興正寺、大須、栄)−岡山 この日のレポートはブログをご覧下さい。 |
2日目・12月29日(月) 岡山−松山(松山城、大街道周辺)−卯之町−宇和島 岡山のホテルを7時前にチェックアウトして、朝食用の駅弁を買ってから7:23発の特急「しおかぜ」1号に乗車。 |
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前回来た時は天守閣が改修工事中だったため、松山城の天守閣を見たのは十数年ぶりです。 松山城は松本城と同じように木造の現存天守閣なので、天守閣内は靴を脱いで急な階段を上って行きます。 |
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天守閣の最上階からは、松山の中心地(大街道〜伊予鉄松山市駅方面)はもちろん、瀬戸内海も見えました。 ところで、数日前の天気予報では、愛媛県地方は29,30日両日ともに雨の予報だったのですが、それが外れて くれて助かりました。28日の名古屋はまだしも、この旅最大の目的である海とみかん畑をバックにした列車の写真 撮影、それから明日30日の佐田岬半島ドライブは、雨が降ったら台無しですからね。 |
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天守閣からの帰りにロープウェイ&リフトの山頂乗り場前の売店でまた伊予柑ソフトを買って食べ、リフトで下に 下りました。ちなみにこの店の伊予柑ソフトはソフトコーンでした。 リフトを降り、大街道電停方面へ行く帰り道に蒲鉾屋で愛媛県名物のじゃこ天の串に刺さったテイクアウト用の物を 買って食べたのですが、自分の次に来た人で最後の1本でした。 大街道から路面電車の軌道に沿って市役所付近まで歩き、ここで松山城をバックにした路面電車の写真を撮影 することに。この場所には以前は歩道橋があり、その上が絶好の撮影ポイントだったのですが、今では歩道橋は 撤去されて地下道になっているので、歩道からの撮影です。 |
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路面電車の撮影を終えてからお掘り沿いを散策し、路面電車で南堀端から大街道まで戻り(せっかく1日乗車券を 買ってあるので)、まだ時間に余裕があったので、大街道、銀天街のアーケード街を歩き、伊予鉄の松山市駅方面 まで行くことに。 途中、本で見て気になっていた饅頭の店で饅頭を2個買い、そこからもう少し行った所にある、こちらも本で見て気 になっていた100%柑橘ジュースの店でみかんのジュースを飲んで行きました。この店ではみかんをその場でミキ サーにかけ、網で濾してから客に出すというスタイルで柑橘ジュースを売っています。 四国最大の都市である松山の中心市街地の賑わい具合をチェックしながら伊予鉄の松山市駅前までアーケード街 を歩き、松山市駅前電停から路面電車でJR松山駅前へ行き、駅弁を2つ購入してから14:28発の特急「宇和海」 17号に乗車。その車内で駅弁1つと大街道で買った饅頭を1つ食べ、15:32着の卯之町で下車。 駅のコインロッカーに旅行バッグを入れ、歩いて目的地へ向けて出発しました。ここから30分以上歩いて撮影ポイ ントまで行くのですが、途中で長さ1300mほどの歩道のないトンネルも通ります。また、自分は普段は手袋をしな いのですが、安全上、撮影上の問題があるため、卯之町の駅から手袋をはめ、リュックをちゃんと両肩に背負って 目的地を目指し、ちょっとした登山や遠足の心意気で歩きました。夕暮れ時〜暗くなるまでの写真を撮りたかったの で、この時間を選びました。 途中、全長およそ1300mある法華津トンネルを通るのですが、そのトンネルには歩道がなく危険なので、そこを 通る車のドライバーに少しでも早く自分の存在を知らせるため、100円ショップで買った自転車用の反射材シール を手に持って歩きました。本当は反射材付きのバンドみたいな物があれば腕などに付けて行ったのですが、他に 反射材が見つからなくて、上着やズボンなどにそのシールを貼っても剥がれてしまうため、手に持って歩きました。 |
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トンネル内は危険が伴うため、できるだけ早く通過したかったので、車が来ない時を見計らってトンネル内を走って 移動したりもしました。このトンネルを歩いて通る人なんて、自分以外にはお遍路さんくらいではないだろうか? 法華津トンネルを抜け、16:20頃目的地に到着。ちなみに卯之町駅は西予市ですが、トンネルを抜けたこの辺り は宇和島市(旧吉田町)になります。 最初に撮影する予定だった上り「宇和海」20号は、自分の大まかな計算ではこの辺りを通過する時間は16:17頃 で、この列車にはギリギリ間に合わなかったようです。駅でロッカーに荷物を入れるまでに時間がかかったのが 響いたようです。というのは、卯之町の駅に着いてから三脚など必要な物を旅行バックからリュックに移そうとした のですが、それをやるには人の居ないベンチでやりたったのです。しかし待合室のベンチには2人座っていて、 他にベンチがないか探したら、外の喫煙場所にベンチがあってそこには人は居なかったのですが、そんな所でやっ たらタバコを吸う人に迷惑をかけるだろうと思い別の場所を探したけど見つからず、でも結局人が居なかったので その喫煙場所で荷物を入れ替えたのです。ちなみに入れ替えている途中にタバコを吸いに来た人が1人いて、少し 気まずかったです。 まず列車が来る前に景色だけで試し撮りをしました。シャッター速度を変えてどう変わるかなどを試してみました。 |
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この場所に来てから最初に通った列車は、予想通過時刻16:36の下り「宇和海」19号でした。こちらは連続シャ ッターで撮影しました。列車は上手く真ん中辺りに収まりましたが、逆光気味で右上の海と空の境目が分からないの が少し残念です。 |
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次の列車が通過するまであと50分ほどあるので、一度この場所を離れ、国道の脇から景色や夕日の写真を撮っ たりしていました。ちなみに列車の写真を撮っている場所の近くには軽トラが停まっていて、みかん農家(?)の人が 近くの小屋の辺りで作業をしているようでした。また、撮影場所は国道から少し入った狭い道の脇だったのですが、 ここに滞在していた約1時間半の間にみかん農家と思われる人の別の軽トラが何度かここを通りました。その人に してみれば、こんな民家もない山の中で何をしているんだと思ったでしょうか?それとも、ここは列車の撮影ポイント として知る人ぞ知る存在の場所かもしれないので、「またか」という感じだったのでしょうか? ただ、この場所を訪れるカメラマンが少なくないとしても、ここまで駅から歩いて来る人は珍しいと思います。 |
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撮影場所に戻り、三脚をセットして予想通過時間17:25の上り「宇和海」22号を待ちました。先程は三脚を使い ませんでしたが、ここからは暗くなってきたということで、シャッター速度を落として撮ります。今回の写真撮影の目的 は列車をメインに撮るというよりは、美しい景観の中に列車が走る光景なのです。 そしてこちらがシャッター速度を1秒にして撮った写真です。まだこの程度の暗さだったらシャッター速度をあまり落と さなくてもいいのではと思ったのと、列車の形もある程度はっきりさせたかたからです。 |
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その後、今の暗さだったらシャッター速度をどのくらいにすれば一番綺麗に撮れるかと景色だけで試し撮りをしてい ました。その中で、空の色や海が一番綺麗に撮れたと思う写真がこの写真です。 |
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しかし試し撮りに夢中になっていたせいで、次に通過した下り「宇和海」21号(予想通過時刻17:35)が来たのに 気付くのに遅れ、上手く撮れませんでした。残るは予想通過時刻17:43の上り普通列車だけです。この頃には辺り はもうすっかり暗くなってきていて、このカメラで出来る一番遅いシャッター速度の15秒で撮ってみようと試し撮りを してみましたが、時間が長すぎてブレてしまったので(安物の三脚、不安定な足場、風の影響などもあるが)、その 約半分の8秒で撮ってみることにしました。 列車は予想通過時間よりも7分ほど遅れ、17:50頃に通過しました。 |
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編成がもっと長くてもっとスピードの速い特急「宇和海」だったら更に面白い写真になったと思うのですが、民家の 灯や赤黒い夕焼けとそれを照らす海、そして光の線となっている1両編成の普通列車、という自分の腕前や知識を 考えるとなかなか良い写真が撮れたのではないかと思っています。 カメラや三脚を片付け、既に辺りが真っ暗な中、卯之町駅までの帰路に就きました。そして長さ1300mの法華津 トンネルへ。歩行者は右側通行ということで、行きとは反対側の路肩を歩いて行こうとすると、反対側の路肩と比べ 狭くて危険だったので、すぐに反対側の路肩に移りました。そして手に反射材シールを持ってトンネルを半分くらい 歩いた所で、後ろから軽自動車で通りがかったおばさんが停まってくれて、乗って行くように声をかけてくれたので すが、あの場所での撮影というのは駅から自分の足で往復歩いてこそ価値があるものだという変な拘りがあった ためそれを断り、駅まで約35分かけて歩きました。 卯之町発18:38の「宇和海」23号に乗り、宇和島に18:57に到着。ホテルのチェックインを済ませ、近くの郷土 料理店で宇和島風鯛めしとアジの刺身を食べました。 |
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この日の宿泊地に宇和島を選んだのは、この宇和島風鯛めしを食べるためといっても過言ではありません! 確かに、どうせ卯之町(西予市)まで行くなら南予地方の中心都市である宇和島まで行こう!的なものもあるには あったのですが、20年くらい前に初めて食べた時から病みつきになってしまった鯛めしをもう10年以上も食べて なくて、これをどうしても食べたかったという想いが強かったのです。 宇和島風鯛めしとは、生卵をだし汁の中に溶いて、その中に鯛の刺身を入れ、それをご飯の上にかけて食べる、 この地方の郷土料理です。 鯛めしとアジの刺身を堪能し、帰りに明日の朝食を買おうとコンビニを探すが駅周辺にコンビニが見当たらず、 だったらホテルのレストランで食べればいいかと思いホテルに戻って案内を見てみると、駅の中に朝6時から営業 しているベーカリーがあると知り、朝そこでパンを買って食べることにしました。 |