3日目・12月30日(火)
宇和島−八幡浜−道の駅「瀬戸農業公園」−佐田岬−八幡浜−松山空港−中部国際空港−金山
−中津川−自宅

 朝6時過ぎに宇和島駅内に併設されているベーカリーへ行くためにホテルを出ると、外が全然寒くなくて驚きました。
前日の夕方に写真撮影をした場所や卯之町駅付近はもっと寒かったのですが。やはり標高の差と、卯之町は内陸部
の盆地ということも影響しているでしょうね。
このパン屋は四国の駅の中に展開する店で、高知県のご当地パンである帽子パンを売られていたのでそれも購入
しました。
ホテルの部屋に戻って買ったパンを食べ、8:15頃チェックアウトして8:39発の「宇和海」6号に乗車。途中の伊予
吉田の付近では山の斜面のみかん畑に沢山のみかんが実っている「これぞ愛媛!」という光景に感動し、9:16に
八幡浜に到着。この日は八幡浜駅でレンタカーを借りて、佐田岬半島まで行きます。旅先でレンタカーを借りるのは
20年くらい前に沖縄で借りて以来2回目ですが、今回レンタカーを使おうと思ったのは、佐田岬半島には以前から
興味があって行ってみたいと思っていたのですが、バスだと四国最西端の佐田岬まで行けないという事と、途中に
寄ってみたい道の駅などの施設があったからです。
駅のレンタカーの営業時間が9時半からなので、それまで駅周辺をぶらついて時間を潰していました。八幡浜駅に
はみかんの皮が飾り付けされたツリーがあったり、駅前には何種類かの柑橘類の木が植えてあったりと、柑橘王国・
愛媛県の中でも有数のみかんの産地である八幡浜らしい光景だと思いました。

 9時半になってからみどりの窓口がオープンしたのでそこでレンタカーの受付をしようとしましたが、切符を購入して
いる人がいたので、隣の改札窓口の駅員にレンタカーの事を話すと駅員室の中に通され、そこで手続きをしてから
駅前の駐車場に停めてある車に案内されました。
今回借りる車はマツダのデミオ。事前に佐田岬までの道路の事を調べたら結構狭い所も通るみたいだったので、
軽自動車の次に小さいクラスの車を選びました。

 駅前を9:40に出発し、せっかく車にナビが付いているので途中からナビを使ってみました。自分の車はナビを付け
てないので、自分の運転でナビを使うのはこれが初めてでした。
最初の目的地である道の駅「伊方きらら館」には10:05に到着。しかし車が他に2台しか停まってなくて、車を降りて
建物の方へ行きましたが、店は営業してなくて、建物の中にも入れませんでした。そのため、展望台にも行くことが
できず、海の写真を撮ろうと歩いて少し高い所へ行ったのですが、天気は決して悪くはないけど沖の方の海にガスが
かかっていて、海と空の境目がよく分からない状態でした。また、この近くには伊方原発があり、建物の屋上にある
展望台からはよく見えるそうです。

 10:16にきらら館を出発し、少し行った所にある風車公園へ。ここは本に載っていた「せと風の丘パーク」だと思っ
て寄ったのですが、それとは別の公園のようでした。佐田岬半島には尾根上に何十基もの風力発電用の巨大風車
が点在しているのですが、ここはその風車を眺めることのできる公園の1つです。
ここには他に人が居なくて、遠くに見える風車も少しガスがかかってあまり綺麗に見えませんでした。
  
ちなみにこちら(2枚目の写真)が今回利用したレンタカーです。なぜか香川ナンバーでした。

 風車公園を10:27に出て、次の目的地である道の駅「瀬戸農業公園」には6分後の10:33に到着。ここは売店も
レストランもちゃんと営業していました。まずは高い所から風景を撮影。
  
ここで風景(北の瀬戸内海側)を撮影していると、目の前の道路を八幡浜方面に車が走ると、何かの曲のメロディー
が聞こえました。この道は「佐田岬メロディーライン」というだけあって、この場所に車が通るとある曲のメロディーに
聞こえるのです。その後調べてみたところ、「みかんの花咲く丘」という曲だという事が分かりました。

売店には佐田岬メロディーラインオリジナルTシャツなんて物もあり少し気になりましたが買わず、隣接するレストラン
で少し早い昼食をとることに。ここではじゃこ天も付いている「ちりめん丼」を食べました。また、せっかくこの時季に
みかんの一大産地に来たということで、農産物売店で12個入り200円のみかんを購入しました。ちなみに、これは
一番良い状態のみかんで、大きさがバラバラの物は1袋150円、傷モノは100円で売られていました。
  
このみかんの写真はみかんの袋を車の助手席に置いて撮ったものなんですが、シートが平らではないためすぐに
ズレ落ちてきてしまい、撮るのに時間がかかりました。そんな様子を自分の奥側のスペースに車を停めた人に見られ
てしまい、「こいつ何やってんだ?」と思われたのではないかと思います。

せと農業公園を11:20に出発し、次の目的地の「せと風の丘パーク」には11:30に到着。先ほど寄った風車公園の
時よりは視界も大分良くなってきていて、ここの展望台から眺める風車群の光景は壮観でした。西側の一番手前の
風車の柱には笑顔のクワガタの絵が描かれていました。
  
この巨大風車が勢い良く回る光景に感動し、映像にも残したいと思い動画も撮影してみました。その動画はこちら
です。
巨大風車が立ち並ぶ光景に感動しながらも、瀬戸農業公園に長居したせいもあって時間に余裕が無くなってきて
いて、急ぎ気味に公園内を散策。レンタカーを借りてから帰りの列車で八幡浜を出るまでは5時間の時間を確保して
いたのですが、計画の段階から5時間では少し忙しいのではないかとも思っていました。それでも、この日のうちに
帰宅し、尚且つ松山空港で余裕を持ってお土産を選んだり食事をするにはこの5時間が限度だったのです。

 風の丘パークを11:47に出発し、途中国道から県道に変わる三崎付近から急に道が狭くなり、ほとんど車線の
ない海沿いの斜面に作られた狭い道を西へ進み、佐田岬の駐車場には12:29に到着。
しかし、八幡浜から乗る予定の列車は14:30発で、それには13時にはここを出発しなくては間に合わないのです。
しかも、この駐車場から最西端の灯台までは徒歩20分かかるそうで、急いで行っても往復で30分、せっかくそれ
だけ急いで行っても灯台に居られる時間はほとんどないのです。
それでもなんとか早歩きで途中まで行きましたが、せっかくここまで来たのだからじっくりと観光を楽しみたいと思い、
八幡浜からの列車を1本(約1時間)遅らせることを決意し、ペースを落として佐田岬灯台へ向かいました。

 灯台へ行く途中にも景色の綺麗な所が沢山あり、首にカメラをかけて写真を撮りながら佐田岬灯台を目指しました。





灯台の少し手前に展望台があり、そこからは灯台とともに九州(大分県)が見えました。



 展望台から数分歩き、四国最西端の佐田岬灯台へ。ここから大分県の関崎とは14kmしか離れておらず
(豊予海峡)、潮流が速いため、海水が波打って見えました。

 佐田岬灯台の駐車場に戻り、13:28に出発。八幡浜からの列車を1本遅らせたことにより若干余裕が出来たため、
佐田岬半島らしい岸壁が続く海岸線や風車やみかん畑の写った写真が撮りたいと思い、撮影ポイントを探しながら
八幡浜へ向かいました。すると、みかん畑の向こうに風車が連なるポイントを発見し、車を停めて撮影しました。

また、国道に入ってから神殿風の展望台があり、そこにも寄って行きました。
  
これだけ立派な展望台を造れるのも、原発で潤っているからでしょうか?ただ、展望室のドアがきつくなっていたの
で、メンテナンスはあまりされてないのでしょうか。

 ナビに頼って進むと途中で「これ一方通行で逆走してるんじゃないか?」と思うような狭い道も通って八幡浜駅前に
出て、14:50頃八幡浜駅前のガソリンスタンドでレンタカーのガソリンを満タンにしてから車を返し、駅の構内で
「宇和海」18号の改札が始まるのを待っていると、登録してない番号から電話が。市外局番からして恐らく愛媛県内
だと思って電話に出てみると、レンタカーを担当した駅員からで、最初に渡した車の説明書がないとのことでした。
わざわざ電話しなくてもすぐ近くに居たのに…。その駅員と一緒に車に行って探してみると、助手席の下に落ちていま
した。
今回のレンタカーでの走行距離は115kmでした。

 八幡浜発15:28の「宇和海」18号に乗り、16:18に松山に到着。松山空港からの飛行機の出発時刻は17:30
です。なのでバスを待ってる余裕もないので松山駅前からタクシーで空港へ。
空港には16:40頃着き、荷物を預けてから急いでお土産を選んで購入し、金属探知機を通り出発ロビーへ。
ちなみに3月に骨折して手術して金属で骨を固定しているのですが、金属検知器では引っ掛からなくて少し拍子抜け
しました。

出発ロビーで座って待っていると、これから搭乗する17:30発の中部国際空港行きの便に使用する便の到着の遅
れにより、出発予定時刻が30分遅れて18:00に変更になるとのアナウンスが。もう少し早く言ってくれれば空港内
の店で夕飯を食べてから出発ロビーに入ったのに…。ちなみに出発ロビー内には2つの店があり、1つはお土産
中心の売店だけ、もう1つの売店はちょっとしたカフェバーみたいになっていて、軽食メニューもありました。
愛媛県らしいメニューはありませんが、腹が減ったのでここでたこ焼き(8個入り)とパンを3つ購入し、出発ロビー内
で食べました。中部国際空港に着いてからは、乗り換え時間内で飲食店に入って食べてる時間なんてとてもありそう
もなかったので。というか、飛行機が30分遅れることによってこの日のうちに家に帰れるか微妙な状況でした。

 その後、もう1つの売店でお土産と共に愛媛県のキャラクター「みきゃん」のちゅうちゅうゼリーを買って食べました。
現在愛媛県内ではこの飲むタイプの柑橘系ゼリーがちょっとしたブームだそうです。

17:45頃飛行機に乗り込み、18時ちょっと前に飛行機(プロペラ機)が動き出し、滑走路を加速して離陸。
飛行機に乗るのは前回松山へ来た時以来9年8ヶ月ぶりで、今回もその時と同じ松山−中部線。今回は国内線と
しては初めて、窓側に座った時としては国際線も含めて初めて暗い時間帯に飛行機に乗ったのですが、街の夜景が
綺麗で、明るい時に乗るのとはまた違った感動がありました。

中部国際空港には19時ちょっと前に到着し、荷物を受け取ってから名鉄の駅へ。19:17の列車に乗れ、この日の
うちに家に帰れることが確定し、ホッとしました。19:50に金山に着き、夕飯がたこ焼きとパンだけでは物足りないの
で何か夜食になるものは売ってないかと思っていたら、駅構内で札幌かに本家の太巻きを売っていたのでそれを買
いました。(食べたのは家に帰ってから)

 金山発20:12の中津川行き快速列車に乗り、中津川で乗り換え、自宅には23時半頃着きました。家に着いてから
道の駅「瀬戸農業公園」で買ったみかん(12個入り200円)を食べたのですが、普段食べているみかんと比べ身が
しっかりしていて、すごく新鮮なみかんなんだと実感しました。