3日目・6月30日(木) 熊本(熊本城)−鹿児島中央−霧島神宮−鹿児島中央

 ホテルを8時頃チェックアウトして、荷物を熊本駅のコインロッカーへ入れ、路面電車で花畑町へ。熊本発10:28
の新幹線に乗るため、8:30の開門時間に合わせて熊本城へ行きました。開門直後に入場すると、平日ということ
もあり、中はガラガラでした。たまに人が居たと思うと、みんな係員の人でした。日本有数の入場者数を誇るという
熊本城であっても、平日の開門直後はやはりガラガラのようです。
まずは小天守閣へ行ってから大天守閣へ。小天守閣の最上階に居た係員の人に「一番乗りですね」と言われま
した。

 
         熊本城の大天守閣と小天守閣     大天守閣から中心市街地方面の眺め(手前は本丸御殿)

 その後、本丸御殿へ。本丸御殿といえば、現在名古屋城でも復元工事が進められているため、熊本城の本丸御
殿がどんなものなのか、名古屋マニアとしてとても興味がありました。
実際見てみた感想としては、まだ復元されて間もないこともあり、新しい感が思いっきり出ていて、歴史的建築物
としての味があまり出ていませんでした。それでも、黄金の間(昭君之間)はとても綺麗でした。ちなみにここでは
フラッシュ撮影は禁止されていました。

本丸御殿・昭君之間

 最後は宇土櫓へ。宇土櫓へは靴を脱いで入り、松本城の天守閣のような雰囲気でした。

宇土櫓

 熊本城を出る時、武将の格好をした2人の男性が居て、観光客の女性グループの人達に写真撮影を頼まれて
いました。最近観光地の活性化のため、あちこちにこのような「おもてなし武将隊」が存在しますが、その元祖は
名古屋なのです☆

 熊本城の見学を終え、歩いて花畑町の電停へ向かっていると、会社の上司から電話が…。電話に出るといきな
り「大丈夫だった?」と言われ、何故そんなことを訊くのか不思議に思いながらも大丈夫だと伝えました。すると、
松本で震度5強の地震があり、会社の中が大変なことになっているというので驚きました!
本当だったらすぐに会社へ行って対応にあたらなくてはいけないんですが、例え今すぐ旅行を取りやめて会社へ
行こうとしても、6時間はかかってしまいます。会社が休みの日に急遽出勤することになった人には本当に申し訳
ないとは思ったけど、自分はこの旅行を続行するしかないと思いました。
電話を切ってから初めて気付いたのですが、熊本城見学中にセコムの安否確認メールと、母からのメールが届い
ていました。とりあえず熊本駅まで移動してから母に電話することにしました。その途中、携帯のニュースで松本の
地震の被害状況などを調べました。
熊本駅に到着し、あまり人が通らない駅ビルの階段の踊り場の所から母に電話をしたところ、自宅では特に目立
った被害はなかったようで安心しました。

 コインロッカーから荷物を出し、10:28発の九州新幹線「さくら」543号の自由席に乗車。あえて、鹿児島中央ま
で各駅停車の列車を選んで乗りました。やはり今回の旅行の最大の目的は、全線開業した九州新幹線に乗ること
なので、全駅に停車して駅(ホーム)の様子を見てみたいと思ったからです。
新八代−鹿児島中央間はほとんどがトンネルで、トンネルを出たらまたトンネルという感じでした。でもせっかく初
めて乗ったのだからずっと起きてるつもりだったのですが、途中で少し寝てしまいました。

 11:27に鹿児島中央に到着。新幹線から降りて驚いたことは、新幹線ホームは在来線ホームと並行する形で
高架になっていると思っていたら、在来線と立体交差するような構造になっていたこと。新幹線ホームの先端は
行き止まりになっていて、その先には道路を挟んで大きなビルが建設中で、もうこれ以上新幹線を延伸する構想
がないという事を実感しました。まぁこれより先に延伸すると言っても、まさか沖縄まで延ばすなんて、技術的にも
採算的にもほとんど不可能だと思いますが。
鹿児島中央での20分の乗り換え時間で、荷物をコインロッカーに入れ、外から少し駅を眺め、駅弁を買ってから、
11:47発の特急「きりしま」10号に乗車。この車両は以前、在来線の「つばめ」として使われていた「つばめ型
車両」でした。その車内で駅弁を食べ、12:33に霧島神宮駅で下車しました。
鹿児島地方は2日前に梅雨明けしたはずなんですが、この日は曇りで桜島も霧島連峰も見えませんでした。
霧島神宮駅前から良い時間のバスが無いため、霧島神宮までの行きはタクシーで行きました。車内では運転手さ
んが霧島神宮の事などを色々話してくれました。その中で、日本には「神宮」と「大社」と付くお社が22社(?)しか
ないと話してくれました。ちなみに九州以外の神宮や大社で思いついたのは、北海道神宮、明治神宮、諏訪大社、
熱田神宮、伊勢神宮、出雲大社くらいでした。
約10分ほどで霧島神宮に到着。九州でも屈指の参拝客数を誇る、九州有数の観光地でもある霧島神宮ですが、
平日ということもあり、閑散としていました。社殿まで行くと、一番手前の正面の建物が改修工事中で少し残念でし
た。しかも天気は今にも雨が降り出しそうな雲行き。でも逆に、こういう鬱蒼と茂った森の中にあるお社なので、
晴れてるよりもこのようなはっきりしない天気の方が風情があっていいのかなと、前向きに捉えました。噴煙を上げ
ている霧島連峰の新燃岳が見えなかったのは残念ですが。
 
霧島神宮

この日は夕方から神事が行われるそうで、そのための草で編んだ輪が設置されていました。でもその時間までは
居られないので、記念にその輪を撮影。(右の写真)

 帰りは14:33のバスで帰る予定でしたが、天気も悪くてそれまですることもなかったので、1本前の13:53の
バスで帰りました。14:06に霧島神宮駅に着き、15:36発の「きりしま」13号の時間まで待合室で持参した九州
の旅行ガイドを見たり、寝たりして時間を過ごしました。「きりしま」13号の車両は以前「有明」などに使われていた
ハイパーサルーンで、この車両は各車両の真ん中にドアがあり、A室とB室と別れています。そんなハイパーサル
ーンに十何年ぶりかに乗れて、懐かく思いました。
16:22に鹿児島中央に到着。駅構内の土産品店でお土産を見たり、試食したりしました。ムラサキイモのソフトクリ
ームもあったので、ご当地ソフトクリームを食べ歩いている自分がこれを食べない訳もなく、買って食べました。
普通のソフトクリームよりも多少粘りがあるような食感で美味しかったです。
その後、コインロッカーから荷物を出し、歩いて鹿児島の繁華街・天文館の近くにあるホテルへ行きました。

鹿児島中央駅

 ホテルで少し休んでから、天文館で鹿児島ラーメンを食べ、鹿児島県民御用達という名門デパート・山形屋へ。
デパート内をザッと回ってから、再び鹿児島中央駅へ。雨が降っていたので、路面電車で行きました。
駅ビルを少し見てから先ほど行った駅構内の土産品店へ。ここでお菓子を自宅へ発送しました。本当はお菓子だ
けではなく、さつま揚げなどの鹿児島の名産品も一緒に送りたかったんですが、売り物の種類によって店がバラ
バラだったため、お菓子だけを送りました。
その後再び路面電車で天文館へ戻り、先ほどとは別の店でラーメンを食べてから、ネットカフェでブログの更新など
をして、ホテルに戻りました。

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