2002年12月28日〜31日  南紀

今回の旅行は当初29日の朝出て行く予定でしたが、28日の会社の忘年会は夕方に終わるというので、名古屋
で1泊して「きしめん食べ歩き」のコーナーの調査をすることにしました。
今回の年末の旅行は三陸、四国、南紀のどこにしようか迷いましたが、一番安上がりで、しかも3日間で一番色
んな所を回れる南紀に決めました。
今回使用した切符は「周遊きっぷ」の南紀ゾーンです。ゾーン区間内(鉄道だと新宮−紀伊田辺間)では5日間
特急の自由席や普通列車に乗り放題です。バスに乗れる区間もあります。ゾーン区間までの往復乗車券は割引
きされます。

1日目・12月28日  自宅−塩尻−名古屋

松本駅前のホテルで行われていた会社の忘年会を16時半過ぎに抜け出し、一旦自宅へ戻って最寄り駅から塩
尻駅まで普通列車に乗り、18:50発の特急「しなの」30号に乗車。その車内での出来事。私の斜め前方に座っ
ていたおじさんが携帯で大音量で音楽を鳴らしているのです。私の後方に座っていた若い男性が「うるせーなー」
とぼやいていたのですが、その直後その男性に電話がかかってきて、その場所で大きな声で会話をしているの
です。人の事言えないだろ!
20:41に名古屋に着き、ホテルへチェックイン。12日前に誕生日を迎えた私にとっては、30歳になってから初
めてホテルに泊まります。そのチェックインの時に自分の年齢も書くのですが、「30歳」と書くのには物凄く違和感
がありました。
チェックインを済ませてから三脚とデジカメを持ってイルミネーションを撮影に行きました。

 
     JRセントラルタワーズのイルミネーション    テレビ塔&オアシス21のイルミネーション

タワーズとテレビ塔の撮影を終え、やっと夕食(と言っても既に夜10時)が食べられる・・・。千種駅近くにある
「千草亭」と栄にある「まるみ亭」でそれぞれきしめんを食べ、ファミリーマートで明日の朝食を買ってからホテル
に戻りました。


2日目・12月29日  名古屋−尾鷲−熊野市(鬼ヶ城、獅子岩)−新宮

名古屋発9:50の特急「南紀」3号に乗って尾鷲(12:14)で下車。はっきり言って尾鷲は見る所はないのですが
、尾鷲という街になんとなく興味があったので下車してみたのです。
この尾鷲には魚市場があって、そこに食堂も併設されているというので、そこで昼食を取ることにしました。
市場へ行く前に駅前のサークルKでカメラの電池とフィルムを買って行った。魚市場までは歩いて約10分。尾鷲
では1時間しか時間を取ってないので急がなくては!


おわせお魚市場「おとと」

市場に着き、併設されているという食堂を探すが、え!?これ?? 釧路の和商市場や函館の朝市の中にあるよ
うな食堂を想像していただけに、少しショックでした。市場の中にあるスナックコーナーといった程度の店でした。
しかもメニューは南紀名物の「サンマ寿司」や「めはり寿司」はあるものの、カレーや牛丼など鮮魚とは無関係な
ものばかりなのです。
その中で「サンマ寿司」と「たこ棒」を選んで食べました。お味の方はまあまあでした。

 
サンマの日干し

市場から駅に戻る途中、こんなものを見付けました。
さすがサンマの名産地・南紀!さすが猟師町ですね!
道端でこんな光景が見られて少し感動しました。ところで、猫には狙われな
いのだろうか・・・。

尾鷲発13:12の特急「南紀」5号に乗り、次の停車駅の熊野市(13:40)
で下車。熊野市といえば、鬼ヶ城という名勝があります。「城」と付きますが
お城ではなく、侵食などによって造られた奇怪な形をした岸壁のことです。
その昔「鬼」として恐れられていた海賊の住処だったことからこの名が付い
たとか。

鬼ヶ城まではバスも出ていますが、良い時間のバスがないので歩いて行き
ました。所要時間は15分くらいであっただろうか?
鬼ヶ城へ行くには途中でトンネル(長さ507m)を抜けて行きます。
                                             

   
鬼ヶ城

鬼ヶ城は自然の景勝地ですが、チケット売り場のような所が見えてきた。もしかして有料?しかしそこは駐車場
の料金を徴収する所でした。
正直言って鬼ヶ城はあまり期待していませんでしたが、奇怪な形をした岩場が続くなかなか見応えのある所でし
た。ただ、険しい岩場を通って向こう側まで行ける遊歩道が落石の危険がある為に通行止めになっていて残念!

鬼ヶ城の柵の外側の岸壁で釣りをしている人が居ました。この写真ではよく分からないと思いますが、海面まで
は数十メートルの高さがあります。しかも、この場所へ行くのにも普通の人からすれば命懸けです。思わず写真
を撮ってしまいました。ちなみにこの写真を撮った直後に魚が釣れていました。

来る時に通ったトンネルを抜けて熊野の市街地方面へ出て、獅子岩を目指した。鬼ヶ城からは歩いて20分くらい
かかった。獅子岩はライオンの顔のような形をしていることからその名が付きました。


獅子岩

熊野市駅に戻り、16:22発の普通列車に乗って本日の宿泊地の新宮へ。(16:56着)この新宮市は同じ和歌
山県の田辺市と共に本州で最も南に位置する市です。しかし夜になると結構寒いです。
新宮駅から徒歩5分ほどの所にあるホテルにチェックイン。チェックインの時、自分の年齢を「29歳」と書いてしま
いました(笑) 「30歳」と書くのは違和感ありありです。

ホテルに荷物を置いて夕食を食べに外出しました。ホテルの近くにある「めはり寿司」の有名店の「めはりや」へ。
まだ夕食の時間には早いせいか(17時半頃)、店に入った時は客は私1人だけでした。
「めはり寿司」とは南紀地方の郷土料理で、醤油付けの高菜で高菜ご飯を巻いた食べ物です。
この店で4個の「めはり寿司」にとろろと豚汁がセットになった「めはりA定食」(1100円)を食べた。それだけでは
物足りなかったので、新宮駅前へ行って寿司屋を探した。そして1軒の寿司屋を発見!庶民的なお寿司屋さんで
なかなか賑わっていた。そこで南紀名物の「サンマ寿司」(550円)を食べました。尾鷲の魚市場で食べたのより
もずっと美味しかったです。
店のご主人が「新サンマだから醤油なしでも食べれるよ」と教えてくれました。ご主人はとても気さくな方で、味も良
くて値段も安い!今度新宮へ来た時も是非この店に寄ろうと思いました。550円分しか食べずにこの店を出て、
何となく申し訳なく思えてきました。

ホテルに戻る前に「トーマス」というコンビニで今夜の夜食と明日の朝食を買って行きました。その途中先ほど行っ
た「めはりや」の前を通ったのですが、店内は満席のようでした。ところで、このコンビニには機関車トーマスのイラ
ストが描かれていましたが、キャラクターの使用許可は取ってあるのだろうか?

ホテルに戻ってテレビを見ていると珍しく携帯が鳴った。相手はなんとO氏さんだ!ただ私の声を聞きたかっただ
けとの事でした。O氏さんとは去年の1月のオフ会以来会ってないので、早くまた会いたいです。
この日の10時からはもちろん「あいのりスペシャル」を観ました。

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