3日目・12月30日(月)
串本−紀伊勝浦−那智山(那智大社、青岸渡寺、那智の滝)−紀伊勝浦−名古屋−塩尻−自宅

 旅行最終日のこの日は朝から雨でした。昨日の朝の段階の天気予報では雨が降るのは昼前からだったのですが。
串本駅前のホテルを7:40頃出て串本発8:03の新宮行き普通列車に乗車。改札を通る時に駅員から「雨で車輪が空回りして
列車が4分ほど遅れて運転しています」と言われましたが、この列車は串本駅で反対列車待ち合わせのために6分停車の
ダイヤとなっているため、その反対列車が定刻で到着したので予定通り8:03の発車で遅れを取り戻しました。
8:42に紀伊勝浦に着き、コインロッカーへ荷物を入れてから8:55発の那智山行きバスに乗車。あいにくの雨でしたが、途中の
那智駅からの乗客も含め多くの観光客が乗車しました。17年前にも那智の滝を始めとする那智山へ行っているのですが、その
時は滝の水量が少なくて少し迫力不足だったので今回は雨が降っているのでその時よりは多い水量が期待できると思い逆に雨を
歓迎していた部分もあります。今回の3日間の旅のうち最終日だけに雨が降ったのは運が良かったと思いました。

 9:20に那智山に到着。まずは熊野那智大社(世界遺産)へ。山用の防水ハードシェルジャケットを着ていたので最初は傘を差さ
ずにいたのですが、リュックがかなり濡れてきて、写真を撮る時に傘を差さなくてはいけないので途中から傘を差しました。




その後、那智大社のすぐ隣にある青岸渡寺(世界遺産)へ。ちなみに那智山とは山の名前ではなく、青岸渡寺の山号です。


そして那智の滝と三重塔が一緒に見える人気撮影スポットへ。しかしガスがかかっていて滝が霞んで見えました。


青岸渡寺から10分ほど歩き那智の滝に到着。
そこから更に有料エリアに入って滝の近くまで行きました。この日は雨で水量が増えていたため、17年前に来た時よりも迫力が
ありその面では良かったですが、綺麗な写真を撮るためにはやはり晴れて欲しかったです。
その後、那智の滝前バス停近くの土産店で黒飴ソフトクリームを食べました。那智勝浦名物として知られる那智黒という黒飴に
因んだソフトクリームです。17年前は同じ店で梅ソフトクリームを食べたのですが、この店のソフトクリームはカップに入ったアイス
を機械に入れて押し出すだけのスジャータ式ソフトクリームで、ソフトクリームには少しうるさい自分からしたらこれは本来の滑らか
なソフトクリームとは別物だと思っています。
歩いて那智山のバス停まで戻り、11:45発のバスに乗って12:10に紀伊勝浦駅前に到着。帰りの特急南紀までは2時間ちょっと
あり、その時間内に昼食を食べたり勝浦漁港にある『にぎわい市場』へ行ったりお土産を買ったりします。
まずは昼食を食べるため、駅前の通りを勝浦漁港方面に向かって歩きました。17年前に来た時とまだ社会人になったばかりの
頃に両親を連れて南紀旅行をした際に入った食堂に行こうと思ったのです。するとその食堂の前でおばちゃんが呼び込みをして
いたので入りました。その食堂は紀伊勝浦駅の駅弁も製造している川柳という店です。
ここでさんま寿司、刺身、マグロステーキなどがセットになった川柳定食を頼みました。
中央の四角い皿に乗っている鶏の唐揚げのように見えるのがマグロのステーキです。
そして刺身とさんま寿司。紀伊勝浦駅にマグロステーキやさんま寿司の駅弁もあります。
その後、勝浦漁港にぎわい市場へ。外には足湯もありましたが、雨で靴や靴下が濡れていたので足湯に入ってもまた濡れてしま
うので入りませんでした。というか、あまり人前で裸足になりたくないので足湯に入ったことはほとんどないのですが。
先ほど食堂で食べた定食だけでは少し物足りなくて、またせっかくマグロの町・那智勝浦へ来たのだからマグロの寿司が食べたい
と思い、にぎわい市場内の寿司屋でマグロの握り寿司を食べました。
にぎわい市場内の飲食店でメニューを注文する際は券売機で食券を購入するのですが、お金を入れてタッチパネル画面のメニュ
ーの所に触れても食券が出てこなくて後ろの人を待たせてしまいました。何回やってもダメで困っていると後ろに並んでいた人が
教えてくれて何とか買えたのですが、メニューの所を1回触れてから『発券』の所を触れなくてはいけなかったようです。それを
メニューの所に何回触れても出てこなくて、その後発券の所に触れてみたけど「投入金額が足りません」と表示されたのです。
それは自分の注文したいメニューの所に3回触れたため、3食分選択したことになっていたためのようです。なんだそのシステム
は!?って思いました。それでは以前サザエさんのエンディング曲の時にあった、波平が食堂でカレーライスを注文したけど返事
がないので「カレーライス!」と3回叫んだらカレーライスが3皿出てきたのと同じような話だと思いました。

 マグロの寿司を食べ終え、にぎわい市場内の店をザッと見てからお土産を買うために駅前に戻りました。駅前の土産店で海産
物系のお土産を2つ買ったのですが、お菓子系のお土産であまりパッとするものが見当たらなかったので、5分ほど歩いて再度
にぎわい市場に行き、その中の店でお菓子などのお土産を買いました。(にぎわい市場もお土産の種類は決して豊富ではありま
せんが)
その帰りに、せっかくみかんの産地に来たのだからみかんを買って帰りたいと思い駅前の通りにあるみかんなど柑橘類の専門店
に寄ってみかんを2袋購入してから紀伊勝浦駅へ。コインロッカーから荷物を出し、14:29発の特急南紀84号に乗車。ところでこの
列車は臨時列車なのですが、自分以外の乗客を見かけませんでした。自分は一番後ろの5号車の指定席だったのですが、
発車5分くらい前に他の全ての車両を見てみても一番前の1号車の自由席に2人の乗客が居ただけで指定席は自分1人だけ!
発車直前に何人か乗ってきた可能性もありますが、始発駅の紀伊勝浦駅発車の5分前の時点では乗客は自分含めて3人だけ
でした。
その後、途中の新宮や熊野市などから何人か乗ってきたようですが、5号車は相変わらず自分1人だけでした。ここから先の駅
から乗ってくる人なんかそうはいないだろうという三瀬谷駅発車後に隣の4号車を見てみたら5人ほど乗っていましたが、5号車は
相変わらず自分1人だけでした。
そして結局始発駅の紀伊勝浦から名古屋までの4時間の間この5号車はずっと自分1人だと確信していると、四日市から1人の
若い女性が乗ってきて「え!?」と思いました。四日市−名古屋間をJRで特急に乗る人などそう滅多にいないと思っていたので。
四日市を発車し車掌がその女性の方へ行くと、その女性は逃げるようにデッキへと出ていき、「特急料金を払わずに乗ろうとした
な」と思いました。その女性はデッキの所で車掌に掴まり、必死に言い訳をしているようでしたが結局特急料金を払わされたよう
で、その後自由席の方へと消えていきました。
終点の名古屋には18:26に着き、名古屋駅のホームの売店で夕食用の駅弁を2個買い、それを18:40発の特急しなの23号の車内
で食べ、20:34に塩尻駅に到着。塩尻駅で20:46発の普通列車に乗り換え21時頃帰宅しました。