2日目・6月29日(木)
札幌−稚内−宗谷岬−稚内

 ホテルを7時前に出て歩いて札幌駅へ行き、稚内行き特急『宗谷』の発車するホームへ。宗谷に乗ると思われる人が自由
席の所で何人か並んでいたので自分もそこに並び、そして左側の窓際の席を確保。発車間際になると、自由席車両は通路
に立っている人もいるくらいの混雑でしたが、そのほとんどはビジネスマン風の人でした。
7:30に札幌を出発し、旭川(8:58〜9:00)を出る頃には車内もかなり乗客が減っていました。ところでこの列車、稚内ま
で5時間10分かかるのですが、列車には車内販売も飲み物の自販機も飲料水の機械も無いのです。なので飲み物を持っ
てなくてもしどうしても飲みたくなった場合、旭川か名寄で2分停車の間に買いに行くしかありません。(自分は予め買って
ありましたが)

 名寄から先はほぼ観光客だけとなり、12:40に稚内に到着。稚内に着くと、ホームの駅名標識や日本最北端の駅と記さ
れた看板と一緒に写真を撮る観光客が沢山いました。そんな中、稚内にはもう5回来ている自分はスマホで特急宗谷の
写真だけ撮って改札を出ました。
稚内に来たのは16年ぶりでしたが、その変わり様に驚きました。まずホームは1本のホームの両側が使われていたのが
片側だけになっていて、駅舎は道の駅とバスターミナルと一体化した開放感のある建物になっていました。
それから駅前広場が駅の西側だったのが北側になっていました。夜行列車で朝稚内に着いた時にかに丼を食べたあの店
はどこへ行ってしまったのだろうか?
事前に調べた情報によると、道の駅の売店で駅弁を売っているそうなので、道の駅の売店へ。ところで、鉄道の駅と道の駅
といういわゆるライバル同士が同じ建物の中にある所なんて初めて聞きました。
道の駅の売店を探してみたけど駅弁が見つからず、店内を1周してようやく見つかったのですが、最後の1つでした。その
1つを迷わず買い、それを2階の休憩所みたいな所で食べました。
宗谷岬へ行くバスの時間までそれほど余裕がなかったので、少し急ぎ気味に駅弁を食べ、長袖シャツ1枚では少し寒かった
のでトイレの個室で下に半袖のTシャツを着てから、宗谷岬までの往復の乗車券を買いバスに乗車。このバスは宗谷岬、
浜頓別経由で音威子府まで行くバスなのですが、自分が時間を調べた時刻表(3月号)では浜頓別止まりになっていたので
少し戸惑ってしまいました。

 13:20に稚内駅前のバスターミナルを出発し、14:10に宗谷岬に到着。時々小雨がパラつく天気でした。稚内に来たの
は今回が6回目、宗谷岬は4回目ですが天気は何れも良くなくて、今まで稚内で青空を見た記憶がありません。稚内は晴れ
の日がそんなに少ない所なのだろうか?それともたまたま天気の良くない日ばかりに来てしまったのだろうか?
そして今回も樺太(「サハリン」とは意地でも言わない)は見えませんでした。


日本最北端の石碑


石碑付近から宗谷岬灯台方面

その後、灯台などのある丘の上へ。


石碑方面


東側方面

まだ帰りのバスまで時間があり、小雨が降って風も強くて寒かったので建物の中で休みたいと思い、バスの運転手がアナウ
ンスでホタテラーメンが美味しいと言っていた丘の上にある食堂(ラーメン店?)へ入り、塩ホタテラーメンを食べました。
美味しかったですが、猫舌の自分にはスープが熱すぎて、舌を軽く火傷してしまいました。

 宗谷岬発15:01のバスに乗り、15:53に稚内駅に到着。この時間からホテルに行っても仕方ないので、駅周辺を散策
することに。
駅の裏側にある市場みたいな所を少し見てから、稚内港の防波堤ドームの方へ。



防波堤ドームには照明も付いていたので、夜また写真を撮りに来ようと思いました。
そして港内の海が荒れて波がトゲのようになっていたので、その迫力が伝わるような写真を撮ろうと設定を色々変えて撮っ
てみましたが、思っていたような写真にはなりませんでした。
防波堤ドーム隣の防波堤上に展望スペースみたいな所があったので、そこに上ってみました。

 散策を終え駅に戻る途中、道の駅の駐車場に松本ナンバーの車が停まっていて驚きました!しかもこんなド平日に。
道の駅の売店で先ほど見て気になっていたパンを買ってからコインロッカーから荷物を出し、ホテルにチェックインしました。
このホテルには天然温泉の浴場もあります。そして部屋が広くて料金の割に豪華で驚きました!
ホテルで少し休んでから、夕食を食べるために外へ。ホテルの前にある郷土料理居酒屋の店の前にあったうに丼の写真
も気になりましたが、駅前で他に海鮮料理を食べられる店がないか探してみましたが、まだ19時という時間にも拘らず
もう営業している店がほとんどありませんでした。そのため、ホテル前の郷土料理居酒屋で食べることに。ここでうに丼と
巨峰サワーを頼みました。自分は本来、美味しい料理を食べる時はアルコールは飲みたくないんですが(アルコール自体
あまり飲まない)、1人で居酒屋に入ってアルコールを頼まないことに少し抵抗があったので、ソフトドリンクではなく巨峰サワ
ーを頼みました。この時間に営業している飲食店が少ない稚内でホテルの真ん前にあるこの店だったらそんな事気にしなく
ても良かったのかもしれませんが。
店内は撮影禁止だったので、写真は店の前にあったうに丼の写真です。

 店を出て、夜の防波堤ドームへ。



稚内公園のタワーと風車とこの日泊まったホテル

帰りに稚内駅へ寄ってみると、まだ20時半という時間にも拘らず、出発列車は既に終わっていて(最終は20:11発)
驚きました。何しろ最寄りの『市』である名寄までは松本−名古屋間に匹敵する183.2kmも離れているので!
コンビニで買い物をしてからホテルに戻り、最上階にある天然温泉浴場へ。露天風呂もあるので行ってみたのですが、外が
寒かったのですぐに中の風呂に戻りました。

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