2013年10月13日 福井(福井鉄道、えちぜん鉄道三国芦原線、三国競艇)

 全国競艇場巡りの一環として、比較的近い割になかなか行く機会のない福井県にある三国競艇場へ行こう
と思い、福井へ行くことになりました。
また、福井にある2つの私鉄鉄道会社の列車にも乗ってみたいと思い、福井鉄道とえちぜん鉄道三国芦原線
もコースに入れました。
尚、元々この旅行は泊まりで名古屋へ行って2日間名古屋を満喫しようと思っていたのですが、後に2日目は
福井まで足を延ばすことに決まりました。自分にとって名古屋へ行くことは年に3,4回ほどある恒例行事の
ため、1日目の事はこちらには書きません。1日目の事はブログに載せてあります。

[岐阜−岐阜羽島−米原−武生−福井−三国港−あわら湯のまち−三国競艇場−芦原温泉−福井−
米原−名古屋−塩尻−自宅]

 ホテルを6:15頃出て、歩いてJR岐阜駅へ。当初この日は名古屋に泊まる予定でしたが、1ヶ月以上前に
予約をしようとしたら名古屋市内のホテルが全て(ネットで予約しようとした20軒以上)満室だったため、
岐阜に泊まることになりました。でも、初めて岐阜に泊まってちょっとした思い出にはなりました。

 岐阜駅に着き、乗る予定の列車の時刻まで少し余裕があったため、駅前の金の信長像を撮影。
それから駅の券売機で米原までの乗車券を購入。武生まで直で買った方が少し安いのですが、窓口で購入
するのが面倒だったので、岐阜から米原までの乗車券を買って、米原で一旦改札を出てから武生までの
乗車券と特急券を買うことにしたのです。あともう1つ口実として、鉄道ファンとして、少しでも高い料金を
払って鉄道会社に貢献したいという気持ちもあります。
そして米原までの820円分の乗車券で改札を通ろうとすると、東海道線は人身事故のため、上下線とも運転
を見合わせているという案内があり、しかも復旧まで1時間ほどかかる見込みだというのです。しかし復旧ま
で待っていたら米原から乗る予定の特急しらさぎ51号に乗れなくなってしまうため、みどりの窓口へ行って
新幹線の時刻を調べたところ、岐阜羽島発7:23のこだまか7:45のひかりに乗ればしらさぎ51号に間に
合うことが分かり、岐阜駅前から岐阜羽島駅までタクシーで行くことにしました。
その前に、米原までの乗車券を払い戻ししてもらおうとみどりの窓口の行列に並んで5分くらいしてようやく
順番が回ってきたと思ったら、「改札口の所でお願いします」と言われ、しかし改札口の所にも行列が出来て
いて時間がかかりそうで新幹線の時刻も移動時間を考えたら決して余裕が無かったため(というか、岐阜羽
島駅までの所要時間が分からなかった)、払い戻しを諦め、そのままタクシーに乗って岐阜羽島駅へ。
岐阜羽島駅までは約25分、5千円かかりました。

 岐阜羽島駅には7:05頃到着。個人の旅行では決して利用する事なんかないと思っていた岐阜羽島駅を
こんな形で利用する機会が来るとは思ってもいませんでした。
駅の券売機で米原までの乗車券と特急券を購入しようとすると、北陸本線の特急券も買うことが出来たの
で、武生までの乗車券、米原までの新幹線の特急券、米原から武生までの特急券をまとめて購入。
岐阜羽島発7:23のこだまに乗り、7:37に米原に到着。新幹線ではずっとデッキに立っていました。たった
14分間ですが。
米原での乗り換え時間に少し余裕があったため、滋賀県のお土産を少しチェックし、8:09発のしらさぎ
51号に乗車。3連休中なのでしらさぎの自由席は満席になる事も予想していましたが、意外と自由席でも
結構余裕のある状態でした。

 9:00に武生に到着。JR武生駅から少し歩いた所にある福井鉄道の越前武生駅へ行こうとしたのですが、
最初場所がよく分からなかったので駅前の地図で確認。当初、越前武生発9:29の列車に乗る予定でした
が、1本前の9:08の列車にギリギリ間に合いました。(迷ってなければもう少し余裕で間に合いました)
福井鉄道の事はよく知らなかったのですが、福井鉄道は路面電車仕様の車両が路面区間ではない郊外まで
行くタイプの路線だったんですね。福井鉄道の車両は福井駅前で少し見たことがあったのですが、路面電車
用と郊外用で分かれていて、路面電車区間と武生を直通運転されてるとは思いませんでした。

 9:08に越前武生を出発。路面電車仕様の車両で郊外の区間を走るのは自分にとっては新鮮でした。
自分は車両形式とか全然知らないし、立派なカメラで列車の写真を撮りまくっているような人達とは全くタイプ
は違うけど、今回初めて福井鉄道に乗ってみて、「やっぱ自分って鉄道好きなんだな」と思いました。
  
路面電車区間ですれ違った新型車両(左)と、乗ってきた列車(右)

 福井駅前には10時ちょっと過ぎに到着。予定では、えちぜん鉄道福井駅発10:40の列車に乗車でした
が、1本前の10:10発に乗れれば競艇場で少し時間に余裕が出来ると思ったのですが、信号に引っかかっ
たり、コインロッカーに荷物を入れたりで時間がかかり、僅かな差で10:10の列車に乗れませんでした。
元々乗る予定だった次の列車は30分後なので、それまでJR福井駅の駅ビル内でお土産を見たりしてから、
10:40発の三国港行き列車に乗車。
  
JR福井駅(左)と、えちぜん鉄道の列車(右)
列車に乗ると、車両の前後に案内用のモニターが付いていたり、アテンダントと称する女性乗務員が乗車して
たりと、えちぜん鉄道の“頑張ってる感”が伝わってきました。えちぜん鉄道は事故などの影響で撤退した
京福電鉄に変わり、第3セクターとして運営を始めて10年目の会社で、みんなから愛される鉄道会社になろ
うという熱意を感じました。

 列車は11:28に終点の三国港駅に到着。1つ手前の三国駅の駅前から東尋坊行きのバスが出ている事
もあり、三国駅で多くの乗客が下車しました。(東尋坊行きのバスは三国港駅前にも寄りますが)
せっかく東尋坊の近くまで来たのだから東尋坊へ行きたいという気持ちもありましたが、東尋坊は10年以上
前に会社の旅行で一度行っているのと、時間的に余裕が無かったので、今回は断念しました。
三国港ではすぐに折り返さず、1本遅らせた12:09の列車に乗るため、約40分の時間があります。せっかく
海の近くに来たのだから新鮮な海産物が食べたいという気持ちもあったのですが、駅の近くの海鮮系の食事
処は比較的客が入っているようで40分で間に合うか分からなかったので断念しました。
その代わりに近くの岸壁から海(というか九頭竜川の河口付近)を見たり、線路を跨ぐレンガ造りの眼鏡橋
へ行ったりしました。
  
九頭竜川の河口付近(左)と、眼鏡橋から見た三国港駅方面(右)

  
三国港駅から見た眼鏡橋(左)と三国港駅(右)

 三国港発12:09の列車に乗り、『あわら湯のまち』で下車(12:19)。駅前から12:30発の競艇場行きの
無料送迎バスに乗り、5分ちょっとで三国競艇場に到着。三国競艇場は本州日本海側唯一の競艇場で、
海からは比較的近い所にあるのですが、あわら湯のまち駅から少し上って行った台地(?)の上にある淡水
の競艇場です。
  

三国競艇場最大の特徴といったら、普通だったら下がコンクリートになっている野外の観戦スペースが芝に
なっていることです。建物側には若干の座席(ベンチ)もあります。屋内には沢山の座席がありますが、自分
はどんなに暑くても寒くても外で観戦して、生でエンジンや水しぶきの音を聞いて迫力を味わいたいのです。

 競艇場に着いたのは第5レースが始まる10分くらい前で、第5レースは観戦だけで、6レースから9レース
までの4レースは舟券を購入しました。ちなみに入場の際に予想紙(400円)も購入しました。競艇をやり始め
た頃はスポーツ紙の少ない情報だけで予想していましたが、今では予想紙は欠かせません。
予想の方ですが、全て3連単で買い、1勝3敗でトータルの金額でもマイナスでしたが、自分にとっては金額
のプラスマイナスよりも、初めて来たこの競艇場をいかに楽しむかであり、その点では楽しめたので後悔は
ありません。
自分の競艇場での一番の楽しみといったら競艇場グルメ。ちなみに自分の中では、前回の8月に行った尼崎
競艇場の昆布うどんが美味しかったです。事前に調べた情報によると、三国競艇場には醤油かつ丼なる
メニューがあるそうで、福井はソースかつ丼が名物なのですが、醤油好きの自分としては醤油かつ丼の方が
気になっていました。そして場内の食堂で醤油かつ丼を探すが1軒目、2軒目には無く、客が1人しか入って
ない3軒目の食堂で発見! 早速注文して食べてみると、醤油のタレがかなり自分好みの味で美味しかった
です。ご飯の量は少なめでしたが。
その後、まだ物足りなかったので、フードコートで福井名物の『おろしそば』を食べました。こちらも美味しかっ
たです。最後の方は大根おろしで辛かったですが。


 第9レース終了後に競艇場を出て、15時過ぎの無料送迎バスに乗ったのですが、このバスはえちぜん鉄道
の「あわら湯のまち」駅経由、JR芦原温泉駅行きで、自分はえちぜん鉄道の1日フリー乗車券を持っていた
ので、あわら湯のまち駅で降りるつもりだったのですが、なんと通過されてしまいました。そういえば、発車前
に運転手がマイクを通して何か言ってたみたいでしたが(よく聞き取れなかった)、あわら湯のまち駅で降りる
人がいるかどうかを訊いていたようだ。
という訳で、芦原温泉駅まで行くことに。しかも芦原温泉駅から良い時間の普通列車が無くて、17.7km、11分
(普通列車でも17分)の区間を730円の特急料金を払い、特急に乗って福井駅へ行きました。
芦原温泉発15:24の『しらさぎ』12号に乗り、15:35に福井に到着。予定通りのえちぜん鉄道経由だと帰り
の『しらさぎ』62号の時間まで38分だったのが1時間2分になり、当初の予定よりも福井でゆっくりとお土産を
選ぶことができました。更にお土産を買う前に、せっかく海の近くに来たのだから新鮮な海産物が食べたいと
思い、決して腹が減っていた訳ではありませんが、駅ビル内の回転寿司店へ行き、6皿だけ食べました。
結果的には競艇場の帰りにえちぜん鉄道経由ではなく、北陸線経由で余計な出費になってしまったのも、
決して悪くはなかったと思いました。

 福井駅でお土産を買った後、駅弁の焼き蟹めしと焼きさば寿しを買い、16:37発のしらさぎ62号に乗車。
ちなみに帰りのしらさぎは指定席を取りました。
その後、米原着17:44、17:47発特快に乗車、名古屋着18:58、名古屋発19:40の『しなの』25号の
自由席で帰り、自宅には22時頃着きました。当初は名古屋から快速&普通列車で帰る予定でしたが、次の
日が仕事になってしまったため、予定を変更しました。