5日目・7月23日(−根室−納沙布岬−釧路−網走−)

列車は5:50に本来なら終着駅である釧路に到着。恐らく釧路でほとんどの乗客が降りたと思います。
5:55に釧路を出発して、7時頃に起床し、札幌を出る前にキヨスクで買ったパンを朝食にした。
8:21に終点の根室に着き列車から降りると、さっ、寒い!この日の根室市は天気は曇りで、最高気温はなん
と!11,4℃だったそうです。7月でですよ、7月で!!! この旅行には半袖しか持ってきてないので、ちょっ
と辛かったです。
根室駅で降りてからすぐに鞄をコインロッカーに入れて身軽にして、駅前のバスターミナル発8:25のバスに
乗って納沙布岬へ。バスへ乗る時に運転手さんに「今日は霧がかかっていて北方領土が見れませんけど良い
ですか?」と言われた。私は納沙布岬は2回目で、1回目に行った時に見ているので、そんな事はどうでも良
いと思った。せっかく根室まで来たのだから、日本最東端(北方領土を除く)の納沙布岬まで行かなくては!と
いう感覚に過ぎないのです。
納沙布岬へ向かう途中、何ヶ所かに「返せ!北方領土」と書かれた看板があるのですが、そこに描かれている
クジラの顔が笑っているので、「返せ!」という強い表現の説得力に欠けてしまうと思った。

9:00に納沙布岬に到着。納沙布岬まで乗ったのは自分1人だけでした。お盆だともっと混むと思うんですが。
雨は降ってないものの風が強く、半袖のシャツ1枚だけでは寒い寒い。

   
  納沙布岬灯台(アンテナの左)         霧の為上の方が見えない『平和の塔』

展望タワーの「平和の塔」は上の方が霧がかかっていて見えないので行かなかった。外は寒いので、ほとんど
は北方領土の資料館の「北方館」(入館無料)の中で時間を過ごし、9:45発のバスを待った。しかし、細かい
お金が無いことに気付き、近くのお土産屋さんで買うものを探した。ここでお土産を買って行っても荷物になる
し、何かないかなぁ・・・。そこで、寒くて喉は渇いてなかったが、ペットボトルのお茶を1万円札を出して買った。
これでバスの運賃が払える!

10:20に根室駅に到着。その後の予定は駅前で自転車をレンタルして、風連湖の方まで行くつもりでした。
まずはこの服装では寒いので、一度コインロッカーを開けてTシャツを出し、再びロッカーに300円を入れた。
半袖シャツの下に半袖Tシャツというスタイルにしたら、案外暖かくなった。
駅の周辺をいくら探してもレンタサイクルをやっている店が見付からない!GWに山口県の萩に行った時なん
かやっている店が沢山あったのに・・・。やはり根室は市街地にはそれといった観光地がないので、自転車を
借りる人なんかいないと思ったのでしょうか。悔しいが、レンタサイクルがないからには諦めるしかない。
という訳で、予定では根室発15:50の列車で帰るつもりでしたが、12:26の列車で帰ることにした。列車の
時刻まではまだ1時間以上あるので、根室で昼食を食べて行くことに。その前に、駅前のカニ屋さん(?)で
根室特産の花咲ガニを自宅へ送った。
本に載っていた店へ行き、ウニ、イクラ、カニの三色丼(1500円)を頼んだ。しかし、私がその中で一番好きな
ウニは入荷できないので、ウニの代わりに刺身などを乗せてくれるそうだ。店のご主人はウニが入荷できない
のは「鈴木宗男のせいだ!」と言っていた。ご主人によると、今まで根室で出回っていたウニはほとんどがロシ
アからの密輸ものだったそうだ。しかし、鈴木宗男の疑惑が発覚してからは取締りが厳しくなり、密輸できなく
なったそうだ。


ウニの代わりに刺身を乗せた仮の「三色丼」(1500円)

根室発12:26の列車に乗り、釧路着14:49。18:19の列車で釧路を後にするのですが、それまでの時間
何をしようか迷った。選択股は2つ。2回行った事があるが、釧路湿原の細岡展望台へ行くか、ネットカフェを
探して、溜まっているかもしれない自分のHPの掲示板の記事のレス入れをするか。その結果、家に帰って
あまり沢山の書き込みが溜まっていたらレスするのに大変なので、ネットカフェを探すことにした。
まずは電話帳で調べてみると、市内に1軒だけある事が分かった。しかしその場所がどの辺なのか分からな
い。駅から近いのか、郊外の方なのか。そこで、ネットカフェの場所を確認するだけの為にキヨスクで釧路市の
地図を購入。場所は駅から歩いて行けない距離ではないが、時間的にそれほど余裕がなかったので、タクシ
ーに乗って行った。
店は会員制で、もうこの先一度も利用する事がないかもしれないのに会員になった。自分の掲示板のレスを
中心に約1時間ネットを楽しみ、帰りは運良く近くのバス停からちょうど良い時間のバスがあったので、バスで
帰った。

17時過ぎに、駅前の和商市場内の寿司屋で早めの夕食をとって、その不足分の駅弁を買ってから18:19発
釧網線の普通列車に乗って、車内で駅弁を食べた。釧網線は釧路湿原やオホーツク海などの景色が楽しめ
る路線なんですが、夕方に出発したので景色はほとんど見えず、21:25に終点の網走に到着した。
網走発22:20発の夜行列車に乗るのですが、その前に入浴をする為に駅前の「ホテル美園」へ。このホテル
美園の浴場は決して大きくないのですが、網走駅前にあるという事で、夜行列車に乗る旅行客がよく利用しま
す。
浴場は22時までなので急いで入浴を済ませ、コンビニで夜食と明日の朝食を買ってから駅へ戻り、22:20発
の札幌行き夜行特急「オホーツク10号」に乗車した。網走で入浴してコンビニに行った時間はわずか40分く
らいでしたが、この時もコインロッカーを利用しました。この日1日だけで3ヶ所(根室、釧路、網走)のコインロッ
カーを使い、合計1200円も使いました。

6日目・7月24日(−札幌−小樽築港−小樽港〜)

網走から乗った夜行列車は6:30に札幌に到着し、時間の都合などによって車内で出来なかった歯磨き等を
駅のトイレの洗面所で済ませ、7:32発の小樽行き普通列車に乗車し、小樽港のフェリーターミナル最寄り駅
である小樽築港駅には8:16に到着。歩いても20分ほどの距離だそうですが、タクシーでフェリーターミナル
へ行った。
その車内、運転手の人に「お仕事ですか?」と訊かれた。以前も旅先でタクシーを利用した時にそう言われた
事があるのですが、私ってそんなに観光客に見えませんか?別にスーツとか着てた訳じゃないのに、何でそう
思われたのか不思議です。1人だからか???

すぐに乗船手続きを済ませたが、乗船開始までは約1時間、出港時刻までは約2時間もある。まずは乗船する
フェリーの写真を撮る為に外へ。この船()で19時間かけて新潟まで行きます。


新日本海フェリーの「フェリーあざれあ」

あとは待合室で乗船開始時刻の9時半まで過ごし、いよいよ乗船。新日本海フェリーの船に乗るのは初めてで
、2万トンを超えるフェリーに乗るのも初めてです。
自分の場所(2等寝台)に荷物を置いてから船内散策をした。船内中央にあるエントランスロビー、海を眺めな
がらソファーで寛げるプロムナードやフォワードサロン、レストラン、グリル、売店、ゲームコーナー、卓球の出
来るスポーツルーム、展望浴場、屋外のジャグジー、ビアガーデン、ビデオシアター、コインランドリーなどの
様々な施設があります。

   
エントランスロビー                 プロムナード     

   
ビアガーデン                       ジャグジー  

10:30小樽港出港。12時半くらいにレストランへ行って昼食にした。このレストランは単品メニューから自分
の好きな物を取って行って、その取ったメニューの分お金を払う方式です。バイキング感覚で沢山メニューを
取ってしまうと大変な事になってしまいます。その単品のメニューが結構高いのです。私は以前他のフェリー
で一度この方式を経験しているので、取り過ぎには注意した。その結果取ったメニューは2種類だけ。
しかもそのメニューはチャーハンとコロッケという変な組み合わせでした。

夕食までの間は自分のベッドで本を読んだり昼寝したり、船内散策をしたりしていた。
夕食は少し豪勢にハンバーグ(580円)、刺身(550円)、カツオサラダ(780円)、ライス大盛り(250円)の
合計2160円でした。
夜は屋外のビアガーデンが営業していましたが、外は少し寒かった為、ほとんど客がいませんでした。
展望浴場はその名の通り海を眺めながら入浴できるのですが、入れる時間が21時までというのが不満です。
新潟到着が朝5時半と早いので、早く風呂へ入って寝ろという事なんでしょうか?

7日目・7月25日(〜新潟港−新潟−直江津−長野−自宅)

5時半に新潟港に到着し、タクシーで新潟駅へ。列車の時刻(7:50)まではまだ2時間近くあるので、7時半く
らいまで待合室で本を読んだりしていた。その待合室の中での出来事。
私の前に座っていた20代半ばくらいの女性の所に2,3歳の男の子がやってきた。私はてっきりその女性の子
供だと思っていましたが、女性はその子の相手をしようともしなかった。しばらくしてその女性が立ち去った。
そのうち、待合室内にあるパンフレットを散らかし始めた。この子の親はどこだ!!!全く親らしき人が現れな
い。しかもその子は裸足で待合室の中を歩きまくっている。もしかして捨て子か?ただ、ある1人の女性がその
子の方をずっと見ているような気がする。でも、その子の母親としては少し老けているような気がする。
その子がその女性の前を素通りした為、本当に捨て子かも・・・と思い始めてきて、本気で鉄道警察に通報しよ
うと思った。しかし、私がトイレに行って帰って来ると、その子はさっきと違う服を着ていたのでホッとした。
やはりその子の方をずっと見ているように見えた女性が母親だったようです。

新潟発7:50(北越2号)−直江津9:28→9:43、長野11:21→11:26で、自宅には13時前に着きました。