2004年3月20日
ユーキ企画イベント第2弾『シャッフルエクスプレス2号』(SE2) 松本 ALECX

実はこのイベントは前回(前年12月20日)の時よりも先に会場を抑えてあったのです。本当はもっと早い時期に
地元の松本でやりたかったのですが、ライブ会場であるALECXがなかなか良い日が空いてなくて、だったら多少
先になっても学校が春休み中で、土曜日で祝日という最高の条件であるこの日を抑えたわけなのです。
元々このイベントの方が私の初企画イベント&初ライブになる予定でしたが、この会場を抑えた直後の昨年9月
くらいに「来年の3月なんて先すぎて気が遠くなる」と思ったことと、イベントに呼びたいアーティストが沢山いすぎて
1回のイベントだけでは満足できないと思い、後から12月20日の長野JUNK BOXを抑えたわけなのです。
前回のイベント会場である長野JUNK BOXの女性スタッフ2名も私のステージを見る為に(?)わざわざ来てくれま
した。毎日色んなバンドやアコースティックのアーティストを見ている目の肥えた人達にとって私の変わり種のステ
ージが余程新鮮だったのだろうか?

出演者紹介(出演順)

(1)ユーキ  主催者の特権を利用し、輝かしい実績を持つ他の出演者の中に混じって出演。パソコンで作った
音をCD−Rに録音し、その打ち込み音だけで歌を歌い、振り付けパフォーマンスで観客の注目を集める。
メンバー:ユーキ(ボーカル)

(2)いちごあん  昨年の平安堂ミュージシャンコンテストで最終審査の3組まで残ったバンド『Shake Hands』の
アコースティック版ユニット。飯田市を活動拠点とし、『いちごあん』としては初の南信以外でのライブ。
メンバー:加藤修司(ギター&コーラス)、容実(ボーカル)

(3)犬のタマゴ  昨年のアゲイン音楽祭でグランプリを受賞した佐久の4人組バンド。まだ結成されて1年しか
経ってないが、早くも県内を代表する人気バンドに。ステージパフォーマンスは必見!
メンバー:まさる(ボーカル&ギター)、ジェニ(ギター)、YOU(ドラム)、かつを(ベース)

(4)  昨年の平安堂ミュージシャンコンテストでグランプリを受賞した飯田の女性ピアノソロシンガー。
美しい歌声と滑らかなピアノ演奏の癒し系。松本ではこれが初のライブとなる。
メンバー:(ボーカル&ピアノ)

(5)自由人  昨年のアゲイン音楽祭で準グランプリを受賞した名古屋の4人組バンド。このイベントの10日前に
インディーズからミニアルバムが全国発売されたばかりの注目バンド。アゲイン音楽祭後初の長野県でのライブ。
メンバー:五郎川陸快(ボーカル&ギター)、今泉慎也(ベース)、原拓馬(ギター)、中村聡志(ドラム)

(6)あーた  2001年のアゲイン音楽祭であの『晴晴』の前身『ジョーハープ』を押し退けグランプリに輝いた
ベテラン4人組バンド。準グランプリの大出世に刺激され、今後グランプリとしての意地を見せられるか!?
メンバー:小島義鎮(ボーカル&ギター)、寺島哲也(ベース)、伊藤修一(ギター)、清沢考一(ドラム)


【会場入り、リハーサル】

出演者の会場入り時間は13時で、私は12時40分頃会場のALECXに入りしました。他の出演者はまだ誰も来
ていませんでした。
楽屋の中に入ると「出演者は19時間まで1500円で利用できます」という駐車場割引きの案内チラシが目につい
た。私が車を停めた駐車場はパルコと契約している20分130円(1時間390円)の24時間営業の駐車場で、
打ち上げをやれば利用時間は12時間以上で4000円を超えてしまう!そう考えると1500円はかなりお得!!
と思い、車をその駐車場に移動することにした。
パルコの契約駐車場を出ようとして料金所(自動)まで行くと細かいお金がない事に気付き、もう一度車を停め両
替の為の買い物に行くことにした。パルコの本屋へ行くが特に買いたい本もなく、あまり安い本だと駐車場の割引
きが効かないと思い他に買う物がないか考えると、dreamのCDを買おうとしてたことを思い出した。
行き付けのCDショップで買おうと思っていたのですが、「この際関係ない!」とばかりにパルコ内のCDショップへ
急行!そして車へ戻ると車のキーがない!!そしてふと車のドアを見てみるとキーが刺さったままではないか!
あっ、危ない・・・。約10分間キーを車のドアに刺しっぱなしだったとは。かなり急いでいたからなぁ・・・。
車を移動させてALECXへ戻ると、さんと『いちごあん』の飯田組が来ていました。その後『自由人』、『あーた』、
犬のタマゴ』(以下『犬タマ』)が来ました。

リハーサルは本番と逆の順番、つまり最後に演奏する『あーた』から予定でしたが到着が多少遅れた為、自由人
から始めました。自由人のライブはアゲイン音楽祭予選の時に1曲、アゲイン音楽祭決勝の時に2曲(共にあま
り記憶に残っていませんでしたが)、大晦日に名古屋のライブハウスで5曲を聴いていますが、このリハーサルで
自由人の演奏を聴いた時はかなり衝撃的でした。昨年のアゲイン音楽祭準グランプリバンドなのでそれなりの
実力があるという事は十分に承知していましたが、この日の自由人は前回見た名古屋でのライブの時よりも段違
いの凄さを感じました。それはライブハウスの音響の影響なのか、ライブを見ていた位置の問題なのか、それとも
その後も沢山のバンドのライブを見てきた私に少しはバンドの力を見極める力がついてきたのかよく分かりませ
んが、とにかく凄いと感じました。「こんな凄いバンドが自分なんかの為に名古屋から来てくれたなんて…」と、感激
で涙ぐみながら自由人のリハーサルを見てました。
その後、あーた、繭さん、いちごあん、犬タマとリハーサルが続きました。繭さんのリハーサルではピアノ(キーボ
ード)の音がなかなか出ないというハプニングがあり、リハーサルは予定より遅れ気味で進行しました。その繭さ
んのリハーサルの時に東京在住のネット友達の『とんぬら』さんから会場の前に着いたとの連絡があり、チケット
を渡しに行きました。とんぬらさんは旅行のついでに私のライブを見に来てくれたのです。

最後は私のリハーサル。私は楽器を一切使わないのでリハーサルはすぐに終わりました。
開場まであと少しという時に外の様子を見に行くと、会場の前に『あんず』のてつや君と『ちょも』君がいました。
17時に開場になってからもお客さんの入りが気になって何度も外の様子を見に行きましたが、お客さんの入りは
いまいちでした。お客さんの入りがあまり良くない時は開演時間を遅らせるのですが、ライブハウスのスタッフの
人に聞くと最大30分くらいまでなら遅らせても良いと言われたので、あまり遅らせるのも待っているお客さんに悪
いと思い、15分遅れの17:45くらいにスタートさせることをスタッフに告げた。
飲み物を買いに外へ出ると女の子3人組がいましたが、私の知らない人だと思い通りすぎると「あれ?」みたい
ことを言っているようでした。帰りにまたその3人の前を通ると呼び止められました。するとその3人は先月の松本
HOT LABでのあーたライブに来てくれた、いずみちゃん、りょうこちゃん、まさみちゃんの女子高生3人組でした。
私はこの3人と会ったのは1月のライブ以来2度目だったのですが、前回は制服姿でしたが今回は私服だったの
で気付かなかったのです。
その後、犬タマのまさるさんが「出来るだけスタートを遅らせて欲しい」というので、20分遅れの17:50にスタート
することにしました。17時半頃になるとお客さんも大分入ってきました。

【ユーキのステージ】

[セットリスト]
登場曲(ZONEの『証』)
1.夢惑星
MC
2.また逢おうね
MC
3.鉄道おっくん
4.
MC
5.名古屋伝説

17:52にライブがスタート。今回は登場時の照明の点灯タイミングをきちんと打ち合わせしてあったので、前回
のような真っ暗な状態でお菓子が全部配れないという事はありませんでした。用意したお菓子は25袋(箱)くらい
で最後に私イチオシの信州限定大きなパイの実りんご味は誰の手に!?私としては前の方で見てくれてる人に
取って欲しかったので、1列目と2列目の間に落とそうとすると、一番前に居たあーたファンの女子高生3人組の
1人がキャッチしました。
登場曲が終わり1曲目の『夢惑星』!この曲は去年完成したばかりの曲で前回のライブでは歌ってないのでこれ
が初披露となります。歌いながらお客さんをザッと見渡すと、AKKAさんがビデオ撮影しているのが見え、「ヤバイ
!」と思った。
間奏部分の振り付けの時にお客さんから笑い声も結構聞こえて、ウケ狙いなので喜ぶべきことだと思うのですが
、この歳になってこんな馬鹿な事をやって笑わせて(笑わて?)いるのも如何なものかと思い、少し恥ずかしい
とも思った。しかし私のステージに期待している多くの人が私に求めているのは「楽しいステージ」だという事を分
かっていたので、恥を捨ててやるしかない!と思った。

1曲目が終わりMC。次の曲を紹介する時に「僕の曲ってカッコイイ曲が多いのですが・・・」と言うと会場から笑い
が・・・。そこは決してウケ狙いのセリフではなかったので、「そこは笑う所ではないですよ」と言い、そんな感じで
和やかな雰囲気でユーキのステージは進行しました。
2曲目の『また逢おうね』が終わり、次のMCでは今回のステージでの目玉アイテムであるジャンボサイズのスケッ
チブックが登場! 次に歌う曲は私が小学生の頃に書いていたオリジナル漫画『鉄道おっくん』の主題歌で(曲が
出来たのは中学生になってからですが)、前回のライブでかなりの反響のあった曲。その『鉄道おっくん』がどんな
漫画であるのか紹介するというもの!
まずはその『鉄道おっくん』の絵を見せると会場から笑い声がちらほらと・・・。これはまず予定通り。次に『おっくん
』のフルネームを紹介すると無反応・・・。少しはウケると思っていたのですが・・・。
それに続いて『おっくん』以外の漫画を紹介。まずは『びっくり君』!これは予想外に結構ウケました。続いて『信濃
忍者』!これはかなりウケたようでした。爆笑している人もいました。最後に『食いしん坊のポンちゃん』!これが
一番ウケると予想して最後にしたのですが全くウケませんでした。静まり返ってしまいマイクを通さずに「あれ〜?
ウケなかった〜」と言うと、少し会場の笑いが取れました。
3曲目の『鉄道おっくん』と4
曲目の『』を続けて歌いました。ライブ中口の中がやたらと乾燥してしまい、ステージ
上で何度もドリンクを飲みました。というのは私は少しだけ花粉症気味で、ステージでくしゃみをしたらいけないと
思い薬を飲んできたのです。そのせいで口の中が乾燥してしまい、歌の方も本調子ではありませんでした。(例え
本調子でも下手なのには変わりありませんが)

4曲目が歌い終わり次が最後の曲。「ここで皆さんに嬉しいお知らせがあります。ユーキのライブは次の曲で最後
の曲になりました〜!」というと、「え〜〜」という声が結構聞こえてきて嬉しかったです。最後の曲は前回のライブ
の時盛り上がった『名古屋伝説』! この曲を紹介する時に「今日の出演者である自由人さんは遥々名古屋から
来ていただいた訳ですが・・・」と言うと、物販コーナーの所から自由人ボーカルの五郎川さんがちゃんと見ていて
くれました。自由人はかなり凄いだけに、見られていて少しプレッシャーを感じました。
そして最後の曲『名古屋伝説』を歌い終わりステージに持ってきた荷物を片付けてステージを去ろうとすると、何と
アンコールの手拍子が起っているではないか!!アンコールを貰ったことはすごく嬉しかったのですが、「時間が
ないので!」と言ってアンコールを断りました。しかし本当の理由は時間の為ではありません。私以外の出演者は
みんな実力者の凄いアーティストばかりだというのに、実力も全く無くてこのステージだって前座のつもりでやって
いた自分が、その中でアンコールなんかやってはいけないと思ったからです。それに自分の企画でトリの『あーた
』がアンコールで演奏することが私のちょっとした夢でもあったのです。
普通、ステージが終わればすぐに会場内に音楽を流しステージを明るくして次の出演者のセッティングに入るので
すが、私のステージが終わった後はアンコールの手拍子もあってなかなかステージを明るくしてくれませんでした。
ライブハウスのスタッフも私にアンコールで歌ってもらおうと気を遣ってくれたのでしょう。一瞬「何の曲を歌おうか」
と考えてしまいましたが、やはり自分なんかがアンコールで歌ってはいけないと思いやめました。

私のステージはそれなりに盛り上がったとは思いますが、歌詞を3,4ヶ所間違えたり忘れてしまったりして、内容
的には納得のいくものではありませんでした。

【他の出演者のステージ】

私の直後は『いちごあん』。松本初登場という事もあってステージから離れた所から様子をうかがうような格好で見
ているお客さんの姿が目立ちました。それでもバラード調の曲では会場から拍手喝采を浴びるシーンもありまし
た。
いちごあんが最後の曲を歌う前にギターの加藤さんが「ここで皆さんに嬉しいお知らせがあります。いちごあんの
ライブは次の曲で最後の曲になりました〜!」と言っていました。私のネタをパクってくれて嬉しかったです(笑)

続いての登場は犬タマ。この頃になるとお客さんも大分多くなっていて、犬タマが登場する時になるとステージ前
にお客さんが大勢集まりました。松本でのライブはまだ2回目だというのに恐るべし犬タマ人気!!犬タマ目当て
に地元の佐久方面から来てくれたお客さんも何人もいました。
私のステージの時に使った『信濃忍者』の絵に大ウケしたボーカルのまさるさんが犬タマのステージであの絵を使
ってくれました。ちなみに信濃忍者の何がそんなに面白かったのか後で聞いてみたところ、「信濃に忍者が居たん
かい!」との事でした。


[犬のタマゴ]

続いての登場はさん。こちらも『いちごあん』同様に松本での初ライブであり、初めて見るお客さんが大部分だっ
たものと思われます。残念だったのは、繭さんの演奏中に一部のお客さんが騒がしくて繭さんにはとても気の毒
な思いをさせてしまった事です。これはバンドとアコースティックが一緒のイベントの難しい所で、まだずっと先に
開催するかもしれない『シャッフルエクスプレス3号』(SE3)の大きな課題となりそうです。この日のお客さんのほ
とんどはアコースティックよりもバンドの方が好きという人だったので、前回のイベントの時には全くといって良いほ
ど気付かなかった問題点が今回浮き彫りになった訳です。
そんな課題こそ残りましたが、犬タマで盛り上がった後に癒しの空間を創り出してくれた繭さんの歌と演奏は素晴
らしかったです。

続いての登場は名古屋のバンド・自由人。昨年のアゲイン音楽祭(長野CLUB JUNK BOX)の予選と決勝で計3
曲を演奏したものの、ちゃんとしたライブとしてはこれが長野県での初ライブ。アゲイン音楽祭を見たお客さんで
この日の自由人のライブを楽しみにしてた人も結構いました。
自由人の演奏が始まると「自由人って誰?」と思っていた多く人をも惹き付けて、大勢の人がステージの前に集ま
りました。これには自由人のメンバーの人達もとても喜んでいたようでした。

そしてトリはあーた。この日は何と全曲新曲! 前回の長野のイベントでは大雪のせいもあってトリとしてはお客さ
んの数が寂しい状態でしたが、この日はあーたの地元という事もあってほとんどのお客さんが残ってくれ、そうい
う意味では全体的に大変盛り上がったイベントだったと思います。ただ、全曲新曲なので知らない曲ばかり!
定番曲も出ない訳ですから、私としては今回のあーたのステージは少し寂しかったです。せめてアンコールで『ス
マイル参る』でも歌ってくれたら私としては大満足だったのですが、アンコールの手拍子は多少発生するものの、
すぐにステージの照明が点いてしまい、またも『あーた』のアンコールが実現しませんでした。「俺ん時はなかなか
照明点けなかったのに、あーたの時は何でこんなにすぐ点けるんだ!!」と心の中で思いました。
ちなみに『あーた』がトリでアンコールが起ったのにアンコールが出来なかったライブは、昨年8月のあーた企画
イベントは終了時間が23時頃になってしまい時間の都合で駄目、昨年12月のシャッフルエクスプレスは終了時
間はまだ22時頃だったものの大雪の為お客さんの帰りの足を心配して(?)駄目でした。今回の場合はアンコー
ルが小さかったから? またも私の夢が叶わず残念でした。


[あーた]

今回のイベントの入場者数は87人でした。前回の会場よりも狭い為、この数字以上に多く感じました。(前回は
76人)
ライブ終了後は犬タマメンバー4人とマネージャーのがまさん、あーたメンバー4人と私の10人で打ち上げを行い
ました。