2003年12月20日
ユーキ企画イベント第1弾『シャッフルエクスプレス』(長野 CLUB JUNK BOX)

「自分の作った曲を多くの人に聞いて欲しい」「目立ちたい」「人気者になりたい」
私がHPの管理人を務める『あーた』などのライブを見に行っているうちにそんな想いが次第に強まってきて、
自らイベントを企画し、ステージに立ってしまおうと思いました。
会場である長野市のCLUB JUNK BOXは知名度、規模、設備などどれをとっても長野県トップクラスのライブ
ハウスで、名古屋で例えるとボトムラインやクラブクアトロに匹敵するくらいの存在感があります。
そんな立派なライブハウスを貸し切って、自らの初ライブをしようという無謀な挑戦でした。

出演者紹介(出演順)

(1)ユーキ  『あーた』のHP管理人を務め、これが初ライブとなる打ち込みシンガー。歌の部分は楽器を一切
使わず「打ち込みのみ」のスタイルの異色ミュージシャンとして初ステージに立つ。
メンバー:ユーキ(ボーカル)

(2)The Betty  2002年の平安堂ミュージシャンコンテストでグランプリを受賞した女子高生ピアノデュオ。
私が初めて見に行ったライブで『あーた』と対バンした。私はThe Betty(以下『ベティー』)のファンです(笑)
メンバーエミ(ボーカル&ピアノ)、マリ(ボーカル&ピアノ)

(3)T.M.D.  Tam.、Mu.、デンジャラス石田(石田秀和)の女性1人、男性2人による異色ギターユニット。
メインボーカル・Tam.は毒舌MCが話題のボーイッシュな女性。
メンバー:Tam.(ボーカル&ギター)、Mu.(ギター&ボーカル)、石田秀和(ギター&ボーカル)

(4)野武士  2003年の平安堂ミュージシャンコンテストの最終審査の3組に残った、メンバー全員が10代の
若手4人組バンド。ドラムは女性が務める。今回の出演者の中では唯一私達の仲間内ではなく、半分ゲスト的
な扱いでした。
メンバー:けんいち(ボーカル)、りゅうた(ギター)、じゅんじ(ベース)、まいこ(ドラム)

(5)すぱーく  2004年2月8日のライブを最後に解散してしまう2人組アコースティックユニット。2人ともとても
良い声をしていてハモりが綺麗です。男性ボーカルのアーティストとしては初めて私がハマッたユニットです。
メンバー:まる(ギター&ボーカル)、しんた(ボーカル&バスドラム&タンバリン)

(6)あーた  2001年のアゲイン音楽祭でグランプリを受賞したベテラン4人組バンド。インディーズから2枚の
CDをリリースしている。ボーカル・小島はステージでバック宙を披露する。
メンバー:小島義鎮(ボーカル&ギター)、寺島哲也(ベース)、伊藤修一(ギター)、清沢考一(ドラム)

【長野へ】

前日、会社に忘れ物をしてしまった為、会社経由で長野へ行くことに。出演者の会場入り時間は13時。
長野へは下道を通って行く予定でしたが、会社へ寄っていて時間に余裕がなくなったことと、雪が降っていて
通常よりも時間がかかりそうだった為に高速(長野道)を通って行くことにしました。
途中梓川S.Aで軽く昼食を取り、会場であるCLUB JUNK BOXの入ったビル『アゲイン』には13時ちょっと前に
到着。長野地方は雪がかなり降っていました。

【会場入り、リハーサル】

いつもは正面から入るJUNK BOXですが、この日は出演者ということで初めて関係者用のエレベーターを使って
裏から入りました。会場入りは私が1番でした。JUNK BOXのスタッフの方が色々と説明してくれましたが、何し
ろ企画どころかライブ自体も初めての経験なので、会場入りしてから何をしたらいいのか全く分かりませんでし
た。
すると少ししたら野武士の4人が来ました。その後すぱーくの2人、ベティーの2人、T.M.D.の石田さんが来て、
楽屋が賑やかになりました。JUNK BOXの楽屋は広い方と狭い方の2つの楽屋があり、私はすぱーくの2人&
すぱーくスタッフのくらぽんと同じ狭い方の楽屋にしました。
そしてリハーサルがスタート。すぱーく、ベティーと終わり、予定では私がリハーサル最後でしたが、他にすぐに
出来る出演者がいなかったので、私がやることになりました。私は歌の部分では楽器を一切使わず、パソコン
を使って作った音楽をCD−Rに録音し、それを流してもらって歌う「打ち込み」方式です。ライブハウスのステー
ジに立つ人で「打ち込みだけ」で歌うミュージシャンはかなり珍しいと思います。
そして私のリハーサルがスタート。持ち時間は20分で、本番で歌う5曲を1コーラスずつ歌いました。しかし、い
つも練習で自分の耳で聞き取っている声とマイクを通した自分の声との高さの違いに戸惑い、もう少し上手いと
思っていたけどとても下手だった自分の歌唱力に自信をなくし、不安な気持ちでいっぱいのまま本番を迎える
ことになりました。

私のリハーサル中にT.M.D.のTam.さんとMu.さん、あーたの4人が会場入りし、私の後に残りの3組がリハーサル
をしました。あーたは各楽器の音合わせにとても時間をかけていて、こだわりの凄さを感じました。

【ライブ本番】

外は大雪!!こんな大雪の中どれだけのお客さんが来てくれるのか主催者としてはとても気になりました。
予定通り17時半に会場がオープンとなりましたが、客足はいまいちのように感じました。お客さんの出足が悪い
時はスタート時間を15分とか20分遅らせるものなので、私は15分くらい遅らせて欲しいと思っていました。
しかし予定開始時刻の5分くらい前になるとJUNK BOXの女性スタッフが私のところへ来て、この大雪なので
遅らせる時間は5分が限度だと言われました。なので実際のスタート時刻を18:05ということにしました。
来るはずの人でまだ来てない人も沢山いましたが、仕方がないので準備をしてライブに備えました。準備とは
私のステージ衣装であるJリーグのアルビレックス新潟のユニフォーム姿になり、スポンサー名の「亀田製菓」と
入っている胸元に「ユーキ」と書いたステッカーを両面テープで貼り付けたのです。ステッカーは当初安全ピンで
付けようとしてましたが、あの選手仕様のユニフォームって針が通らないのです!強引にやれば通らないことも
ないのですが。

[セットリスト]
登場曲(ZONEの『証』)
1.
MC
2.鉄道おっくん
3.また逢おうね
MC
4.名古屋伝説
MC
5.ゴール

そしてライブスタート!!まずは登場シーン!登場テーマ曲(ZONEの『証』)のイントロ部分は会場を真っ暗にし
た状態でミラーボールを回し、イントロが終わって歌に入った瞬間にステージ上を明るくしてステージに登場し、
ステージ上から会場のお客さんにお菓子を配るという設定でした。
しかし!イントロが終わってもステージが真っ暗のまま!!少し待っても明るくならないので仕方なくそのままス
テージに出て、暗闇の中「ステージの照明を点けて!」というジェスチャー(どんなジェスチャーだ!)で照明スタッ
フに必至にアピールするが分かってもらえず、登場曲が終わってしまうので真っ暗な状態でお菓子を配ること
に。本当だったらお菓子を欲しがるお客さんが前の方にお菓子を貰いに来てくれると思うのですが、何せ真っ暗
なので、一番前に居た人でさえそれがお菓子であるか分からない状態で、お菓子を差し出しても誰もそれを受
け取ろうとしてくれないのです。
なのでお客さんの居る所にお菓子を投げることにしました。そしたら箱に入ったお菓子があるお客さんの頭に
当たってしまったのです。真っ暗なので物が飛んで来たことも分からなかったようだ。
これはヤバイと思い、近くのお客さんの居ない空間に投げました。そうこうしてる間に登場曲が終わってしまい、
用意したお菓子約30個のうち半分くらいは配る(投げる)ことが出来ませんでした。
登場時の照明は打ち合わせ不十分により失敗しましたが、各曲でのCD−Rを流すタイミングは完璧でした!

1曲目の『S』がスタート。この曲は派手な振り付けがなく、カッコ良く決めなくてはいけない曲。でもリハーサルの
時に自分の歌唱力を知ってしまい、自信を持って歌うことが出来ませんでした。
私が歌っている時に何人ものお客さんが入ってきて、そのお客さんがすぐに出て行ってしまうのではないかと
心配しながら歌っていました。
『S』が終わりMC。MCをほぼ台本通りに済ませ、2曲目『鉄道おっくん』、3曲目『また逢おうね』を続けて歌い
ました。
『鉄道おっくん』はウケ狙いのユニークな振り付けのある曲。曲が始まるとお客さんが手拍子をしてくれました。
感激の反面、私のあまりに情けないステージに同情して手拍子で盛り上げてくれているのではないかと複雑な
気持ちもありました。そして振り付けのシーン!すると、出演者を含めた私の仲間内の人達が一緒に振り付け
をしてくれ、他の全く知らないお客さんまで一緒に振り付けをしてくれているではないか!!
『また逢おうね』はほとんど振り付けのない地味な曲。お客さんはただじっと聴いているしかないだろう。この曲
はライブ向けではなく、この曲を選んでしまったことを失敗したなと思った。
『また逢おうね』が終わりMC。あるネタを披露したがあまりウケなかった。
4曲目は『名古屋伝説』。この曲は少し面白い振り付けのある曲。この振り付けはお客さんに「もし良かったら
一緒にやって下さい」とMCの時に頼んでおきました。そして、あの馬鹿馬鹿しい振り付けを沢山のお客さんが
一緒にやってくれたのです!!感激してノリノリの状態で歌っていました。
MCを挟んで最後の曲は『ゴール』。この曲は結構激しい振り付けのある曲で、息切れしないか心配でしたが、
お客さんや出演者の盛り上げに後押しされて無事に歌い終えました。
そんな訳でお客さんと出演者に大感謝の私のステージでした。
私のステージが終わると、T.M.D.のMu.さんが「美味しいとこユーキさんに全部持って行かれた」と言っていまし
た。「そんなにウケたかな?」と思い嬉しくなってしまいました。

楽屋で着替えていると次のベティーのステージが始まりそうだったので大急ぎで客席へ。(と言っても座席はあり
ませんが)
私のあんな滅茶苦茶なステージの後に私の大好きなベティーのライブがちゃんと続いて始まっているので、
「自分もちゃんと出演者としてステージに立ったんだな〜」と実感しました。それにしても私のあの馬鹿馬鹿しい
ステージの後のベティーの癒しのステージというこのギャップが面白かったです(笑)
ベティーがMCで「せっかくあんなに盛り上がっていたのに私達が思いっきり盛り下げてしまいます」と言っていて
、「そんなに盛り上がっていたんだな」と実感しました。ステージで歌っているとあまり分からないものなんです。

続いてT.M.D.のステージ。しかし私はある事が気になっていて落ち着いてライブを見ていられませんでした。
それは打ち上げの事です。打ち上げの参加者の人数は当日になってみなければ分からないものなんです。
しかし打ち上げ会場の店としてはその人数が早く分からないと困るというのです。当初40人で予約しておきまし
たが、事前の調査によりそれほど多くの人が参加できそうにないと思い、作日30人に減らしてお店に連絡を
しておきました。でも直前になってみないと正確な人数が分からないので、打ち上げ開始時刻の2時間前(21時
)までにその人数を連絡しなければ30人分の料理を用意するというのです。
この時点での参加者はT.M.D.メンバー全員とスタッフ1人の計4人と『あーた』メンバーと私の合計9人だけ!
30人で予約したのに9人なんて言ったら絶対嫌な顔をされると思い、必至に打ち上げ参加者を探すが何せこの
大雪!!(この時点で20センチくらいの積雪) 当初参加予定だった人も何人も駄目になってしまったのです。
結局9人という事でお店に連絡しました。

続いて野武士のステージ。この天候にも拘らず、野武士ファンの子(主に女子高生)が20人くらい来てくれまし
た。野武士のステージが終わって受け付けカウンターの前をうろついていると、女子高生の子に「あっ、ユーキ
さん!」と言われました。私はあーたファンの人だと思って名前を聞いたけど聞き覚えのない名前。私が「誰を
見にきたの?」と訊くと「ユーキさん!」と。どうやらその子は野武士ファンらしい。私のステージが余程インパクト
があったらしい。
ステージに登場した時に何を投げていたか訊かれたので「お菓子」だと言ったら「欲しい!」というので、どうしよ
うと悩んでいた残りのお菓子をあげて、野武士ファンで分けてもらうことにしました。「その代わりあーたも見てっ
てね!」と言って!

続いて『すぱーく』のステージ。実を言うと当初すぱーくの順番は3番目を予定していました。しかしその後解散が
発表され、長野では最後のライブになってしまうので、トリの前の5番目を託したのです。
そんな私の期待に応える見事なステージでトリのあーたへバトンタッチ!

しかししかし、大雪の為に最後まで見ないで帰ってしまった人、近くの別のライブハウスの大きなイベントへ移動
してしまった人などが結構多くいて、会場はトリとしては寂しい状態になってしまいました。この日はあーたファン
が少なかったですし。
しかしそんな中、あーたファン以外の仲間内の人が前で必至に盛り上げてくれてとても嬉しかったです。
あーたファンのゆぅちゃん、すぱーくマネージャー&HP管理人のちょめさん、まさのり君、真衣ちゃん、山ちゃん
、くらぽん、のぶ君、すぱーくのまるさんとしん太さん、他にも誰か確認出来なかった人や名前の分からない人
も前で盛り上げてくれて、とっても感謝しております!!

そんな訳でトリのあーたのステージの時にお客さんが少なかったのがとても残念でしたが、初企画にしてはまず
まずの内容ではなかったのではないかと思ってます。このイベントでの総入場者数は76人。目標の100人には
届きませんでしたが、あの大雪にしては健闘したと思います。

打ち上げに参加した人は結局6人だけになってしまいました。(T.M.D.の石田さんとあーた4人と私)
帰りは雪が30センチ以上積もっていて、高崎・佐久方面の高速道路は全線通行止めになっていました。
車で埼玉から来てくれた人もいて、その人は帰り大変だったんだろうなぁと思いました。
松本まで来たら雪が全然ないのでびっくり!!